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Ryzen 9 3900Xは12コア24スレッドで499ドル!

AMD、第3世代Ryzenを7月7日に発売!「Radeon RX 5000シリーズ」も7月発売予定と発表

中山智 編集●ジサトラハッチ/ASCII編集部

 5月28日からスタートするCOMPUTEX TAIPEI 2019に先立ち、インターナショナル・キーノートが5月27日に開催され、AMD CEOのリサ・スー氏が登壇。同社の最新プロセッサー第3世代Ryzenや最新GPU「Radeon RX 5000」シリーズを発表。さらに今年は同社の設立から50周年ということもあり、COMPUTEXの基調講演にAMDが初めて正式に招待され、世界最大級のコンピューター展示会のオープニングに花を添える形となった。

50周年ということで、AMDはCOMPUTEXの基調講演に初めて参加

 スー氏は冒頭でAMDのこれまでの歩みを説明。「私たちのビジョンは、技術を限界まで押し上げること。これまでも新しい技術を投入してきており、たとえばギガヘルツCPUやギガヘルツGPUは世界初だった」と、同社の技術力をアピールした。特に最近注力しているのが、高性能コンピューティングで「デスクトップのプロセッサーに初めて32コアを導入。さらに今年は7nmのGPUも提供している」と話した。

これまでに提供してきたAMDの製品

 続いてリサ氏は、同社の最新プロダクトを紹介。最初に説明したのがサーバーやデータセンター用のプロセッサー「EPYC」の第2世代モデル。すでに昨年からコードネーム「Rome」としてアナウンスはされているが、あらためてそのスペックについて解説。「Zen 2」ベースの64コアを搭載し、PCIe Gen.4対応。パフォーマンスは第1世代と比べて2倍、浮動小数点演算性能では4倍の性能向上が見られるとのこと。また発売時期は2019年の第3四半期を予定している。

第2世代のEPYCプロセッサーについて解説
浮動小数点演算性能は4倍に向上
高度なシミュレーションではインテル製のプロセッサーの倍近い処理能力を実現
第2世代のEPYCは2019年の第3四半期にリリース予定

 次に紹介したのが新しいGPU。リサ氏は「世界中に4億人のゲーマーがおり、最近ではiMacやMacBook Proなどのノートパソコン、ソニーやマイクロソフト、そしてGoogleのゲームコンソールなどにRadeonが採用されている」と話し、開発コードネーム「NAVI」の次世代GPUを紹介。NAVIは、これまでのRadeonとは異なり、新しい7nmプロセスルールのアーキテクチャー「RDNA」として開発されているが、リサ氏は「RDNAのRはRADEONのR」と話している。そのためNAVIを搭載した製品は「Radeon RX 5000」シリーズとなり、引き続きRadeonの名称が使われる。

Radeonの使用ケースが増えていることをアピール
新しいGPUのコードネームは「NAVI」
アーキテクチャーも一新され「RDNA」という名称に
「RDNA」の特徴
製品名としては「Radeon」が残る
「NAVI」を紹介するAMD CEO リサ・スー氏

 プレゼンではRadeon RX 5700とNVIDIAのGeForce RTX 2070をStrange Bridgeというゲームにて比較したデモが行なわれ、RTX 2070よりも10%ほどの性能向上が見られた。Radeon RX 5700シリーズは7月に出荷予定とのこと。

発売は7月だが、6月に開催されるE3でさらに詳しい情報が提供される

 最後にデスクトップPC向けの「第3世代Ryzen」を発表。第3世代Ryzenのスペックとしては、Zen 2 Coreをベースとした7nmプロセスルールで開発されており、AM4ソケットとの互換性およびPCI Express Gen4に対応。キャッシュサイズは前世代と比べると2倍になっており、浮動小数点演算時の性能も2倍になっているとのこと。

第3世代のRyzenが登場
第3世代のRyzenはAM4ソケットに対応しており、PCI Express Gen4にも対応
キャッシュサイズは前モデルの2倍になり浮動小数点演算性能も倍

 第3世代Ryzenには従来どおりいくつかのSKUがあるが、プレゼンでは「Ryzen 7 3700X」と「Ryzen 7 3800X」、そしてハイエンドの「Ryzen 9 3900X」を紹介。「Ryzen 7 3700X」はTDPが65Wと省電力でありながら、前世代の「Ryzen 7 2700X」と比較してシングルスレッドでは15%、マルチスレッドでは18%の性能向上を実現している。

ミッドレンジの普及価格帯となる「Ryzen 7 3700X」
低電力ながら高いパフォーマンスを発揮する

「Ryzen 7 3800X」はTDPが105Wのモデル。プレゼンでは、PCI Express Gen4の対応にフィーチャーし、「Ryzen 7 3800X」と「Radeon RX 5700シリーズ」の組み合わせと、「Core i9 9900K」と「Nvidia RTX 2080 Ti」を組み合わせたモデルの比較を披露。CPUとGPUの帯域幅がライバル社の組み合わせよりも勝っている点をアピールした。

「Ryzen 7 3800X」の基本スペック
「Ryzen 7 3800X」と「Radeon RX 5700」シリーズの組み合わせによるデモ
上が「Ryzen 7 3800X」と「Radeon RX 5700」の組み合わせで、下が「Core i9 9900K」と「Nvidia RTX 2080 Ti」の組み合わせ。帯域幅の差がわかる

「Ryzen 9 3900X」は12コア24スレッドで、キャッシュサイズは70MB。TDPは105Wとなっており、「Core i9 9920X」とCinebench R20で、比較するとシングルスレッドで14%、マルチスレッドで6%勝ったスコアになっているとのこと。

12コア/24スレッドの「Ryzen 9 3900X」
壇上で紹介されたRyzen 9 3900X。3つのダイのうち、上2つがCPU
「Ryzen 9 3900X」の基本スペック
「Core i9 9920X」とのとCinebench R20比較で「Ryzen 9 3900Xのほうがスコアは勝っている

 市場価格は「Ryzen 7 3700X」が329ドルで「Ryzen 7 3800X」が399ドル。そして「Ryzen 9 3900X」は499ドルとなっており、インテルのプロセッサーと比較すると、コストパフォーマンスはかなり高い。発売は7月7日を予定しており、自作マニアにとって今年の七夕は重要な日になりそうだ。

各SKUの価格
発売日は7月7日を予定している

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