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【話題のPCゲームピックアップ!第2回】

RX 5700XTで平均約77fps!銃撃戦が爽快な「Wolfenstein: Youngblood」に注目(2/3)

文●松野将太 編集●AMD HEROES編集部

戦闘は武器選択やステルス要素あり、RPG的なレベルシステムを採用

本作にも多種多様な武器が登場。ただし、武器の二丁持ちはピストル系武器でのみ可能となっており、そこはやや残念

大胆なシステムは取り入れているものの、マップの探索と敵の殲滅といったシューター部分の根幹は「Wolfenstein II: The New Colossus」をベースにしており、ダブルジャンプといった前作の挙動も一部引き継ぐなど、スピード感ある銃撃戦の楽しさは変わらない。

ただし、本作の代名詞とも言える“武器の二丁持ち”がピストル系武器でのみ可能となっている点には個人的にやや物足りなさを覚えた。敵のアーマーにより弱点となる弾丸が異なることもあり、別種の武器を持ったパートナーと協力して攻略をさせたいという意図だとは思うが、それよりは2人同時に二丁持ちをして敵を一掃するほうが楽しめそう、というのが率直な意見だ。

一定時間、光学迷彩をまとってステルス状態になる“クローク”は、なるべく敵に見つからずにゲームをすすめたい場合は必須となる。2人でクロークをまとえば、効率よくゲームを進めていけそうだ

敵に気づかれないよう立ち回るステルスアクション的な要素も引き続き用意されており、一定時間だけ光学迷彩を身にまとうアビリティー“クローク”を効果的に使うことで、リスクを抑えて敵を排除できる。フレンドと協力すればある程度は効率よくプレイしていけそうだが、敵の配置によってはステルス行動が困難なため、あくまで選択肢のひとつとして考えておくのがいい。そもそも本作にはレベル制が導入されているため、派手に暴れて敵を倒し、レベルを上げていくほうが後々楽になる。

レベルアップにより敵への恒常的なダメージアップとアビリティーポイントを獲得できる。アビリティーポイントを消費することで、有用なアビリティーを習得できる。武器のアップグレードとともに、本作の重要な成長要素だ

レベルアップによって得られるのは、敵に与えるダメージの向上とアビリティーポイントだ。ダメージ向上は1レベルにより2%と馬鹿にできない数値で、しっかりレベルを上げていかないと攻略が難しいエリアも存在する。アビリティーポイントは消費することで様々なアビリティーを習得していけるが、項目が非常に多く、すべてを網羅するのは難しい。クローク中の移動速度がアップするなど、極めて有用なアビリティーもあるため、どのように育てていくかは吟味したいところだ。このようなRPG的なキャラクター成長要素を取り入れているのも、本作の魅力のひとつと言えるだろう。

攻略したい地域を選べる自由度の高さも新鮮

本作の拠点となる「地下墓地」。地下墓地に到達して以降は、どの地域に進行するかをプレイヤー主体で決められるようになる。従来のシリーズにはなかった要素だ

地下墓地では、各地へのファストトラベルのほか、レジスタンスメンバーからのサイドミッションを受注可能。各ミッションには推奨レベルがあるため注意

また、本作はいわゆる一本道のシナリオを採用しておらず、ゲーム序盤で拠点となる地下墓地に到着してからは、攻略したい地域や参加するサイドミッションを選択できるようになる。それぞれの地域には地下墓地からファストトラベルで移動可能なので、フレンドと相談してメインミッションを進めるか、サイドミッションで経験値やコインを稼ぐかを決めていけば、協力プレイの醍醐味を味わえそうだ。

ミッションには推奨レベルがあるため、なるべくそのレベルに沿って行動をしていくのがスムーズにゲームを進める基本だ。推奨レベル以下の状態でミッションに進むと、敵の体力が高すぎて進行が難しい場面も出てくるが、その場合はいったん地下墓地に戻り、武器のアップグレードや経験値稼ぎをしてから再度挑むことをおすすめする。こうした仕様上、序盤からは倒しにくい敵なども出てくるため、プレイヤーの腕前に頼った攻略はやや難しく、それをストレスに感じる人もいるかもしれない。

加えて攻略順の分岐が発生することに伴い、これまでのシリーズで見られたような目まぐるしい展開のストーリー、魅力的な物語といった要素はかなり控えめとなっている。ここが人によって本作の評価を大きく分けているポイントで、「Wolfenstein」の魅力がストーリーにこそある、というファンにとっては肩透かしとなるかもしれない。協力プレイを前提としたシューターとしての作りはおおむね良好なので、シリーズを始めてプレイする、友人と2人で遊ぶゲームを探している、というユーザーにとっては、じゅうぶん楽しませてくれる作品と言っていいだろう。

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