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同じGPUでもfpsが30向上!? 「R6S」はAPIを「Vulkan」に変更するのがオススメ (2/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

画質はDX11と変わりなし
最小フレームレートが30fps伸びる場面も

 しかし、R6Sの内部でどう描画処理されようが、ユーザーにとって重要なのは「画質に違いはあるのか」「パフォーマンスは実際には変わるのか」といった2点ではないだろうか。

 下記に示すスクリーンショットは、ラーニングエリアのシチュエーションの「01 近接戦の基本」と「02 郊外での人質回収」の開始地点のシーンを、DX11とVulkanのそれぞれで撮ったものだ。見てもらえばわかるとおり、両者で差異は認められない。Vulkanを利用しても、DX11と同じ画質でプレイできると言ってしまってよいだろう。

同じシーンをDX11(左)とVulkan(右)で比べてみると、まったくと言っていいほど差異は見られない
もう1つ別のシーンから。こちらもDX11(左)とVulkan(右)になるが、画質に差は見受けられない

 続いて、表に示す環境でDX11とVulkanでフレームレートがどう変わるのかを確かめてみよう。テストは、「設定」のグラフィックの統合品質から「最高」を選択したうえで、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行。このベンチマークモードでは、「全般」「開始」「エントランス」「ビリヤードルーム」「ガーデン」と、それぞれのシーンにおけるフレームレートが計測される。なお、若干数値がブレるため、5回テストを行ないその平均をスコアとして採用している。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8086K」
(6コア/12スレッド、4.0~5.0GHz)
マザーボード MSI「MPG Z390 GAMING PLUS」
(Intel Z390)
メインメモリ DDR4-2666 8GB×2
ビデオカード AMD「Radeon RX 5700 XTリファレンスカード」
(グラフィックスメモリ容量8GB)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」
(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版

 ベンチマーク実行結果は以下の通り。各シーンにおける最大、平均、最小フレームレートを表示している。

 まずは、全般の結果から見ていくと、平均フレームレートはDX11からVulkanに変更することで5~8%向上している。しかし、ここで注目したいのは最小フレームレートである。3840×2160ドットでは描画負荷が大きいため、両者の差はあまりないものの、1920×1080ドットでは37fpsほど、2560×1440ドットでは25fps強、VulkanがDX11に差を付けている。特に、Vulkanを利用すると、2560×1440ドットで常時144fpsに近いフレームレートが得られる点はかなり魅力的だ。

 続いて各シーンに目を移すと、開始のシーンでは1920×1080ドットでVulkanのフレームレートが大きく伸びている。これは、VulkanではCPUの負荷が低くなり、描画負荷が比較的低めの1920×1080ドットでフレームレートが伸びやすいということなのだろう。また、2560×1440ドットでも平均フレームレートは9%ほど、3840×2160ドットでも7%ほど、VulkanがDX11に対して高いフレームレートを発揮している。

ベンチマークモードにおける開始のシーン

 エントランスのシーンでも、Vulkanの好結果は続いている。ここでも、Vulkanは1920×1080ドットで28fpsほど、2560×1440ドットで20fps弱、最小フレームレートをしっかりと伸ばしている。また、平均フレームレートも、1920×1080ドットで30fps近く上昇しており、CPUのオーバーヘッドが減ったことによるパフォーマンスの向上が如実に表れていると言ってよいだろう。

エントランスのシーン。本棚が爆発するシーンであるため、描画負荷は比較的重めだ

 その傾向は、ビリヤードルームのシーンでも変わらない。1920×1080ドットにおいて、DX11では最小フレームレートが145fpsなのが、Vulkanに変更すると183fpsまで伸びている点を見ても、Vulkanを利用すると世界が変わると言ってしまっても過言ではない。また、2560×1440ドット以上の解像度でも、平均フレームレートと最小フレームレートともに、VulkanはDX11から10fps前後伸ばしている点は注目に値する。

こちらはビリヤードルームのシーン。キャラクターが多めであるため、描画負荷は比較的高め

 最後にガーデンのシーンでは、これまでほどのインパクトがないものの、すべての解像度でVulkanがDX11に対して優位に立っている。最大フレームレートはあまり変わりがないものの、最小フレームレートがしっかりと上昇している点は、かなり魅力的ではないだろうか。

ガーデンのシーンは、開けている環境であるため、フレームレートは比較的安定しやすいようだ

最小フレームレートの向上は実プレイでメリット大
R6SプレイヤーはVulkanの利用を検討したい

 以上のテスト結果から、R6SにおいてはDX11よりVulkanを利用したほうが、多くの場合でフレームレートが上昇するとみられる。しかも、1920×1080ドットで最小フレームレートが30fps前後向上する場合があるというのは、かなりインパクトが大きい。GPUによっては、グラフィックスAPIをVulkanに変更するだけでリフレッシュレート144Hzの液晶パネルを生かせるようにもなることを考えると、魅力を感じる人も多いのではないだろうか。

 Ubisfotは、グラフィックスメモリ容量が少ない場合の動作に言及しているが、少なくとも6GB以上を備えるカードを利用しているのであれば十分なので、R6SプレイヤーはぜひVulkanを試してみてはいかがだろうか。

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