1280×720ドットかつ描画設定を下げると
多くのゲームがプレイ可能
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 3700X」 (8コア/16スレッド、3.6~4.4GHz) |
マザーボード | ASRock「X570 Taichi」 (AMD X570) |
メインメモリ | DDR4-3200 8GB×2 |
ビデオカード | 玄人志向「RD-RX550-E2GB/OC6」 (Radeon RX 550) |
SSD | Plextor「PX-512M9PeG」 (M.2、NVMe、512GB) |
電源ユニット | SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」 (1200W、80PLUS Gold) |
OS | Windows 10 Pro 64bit版 |
それでは、「3DMark」(Version 2.12.6964)の結果から順に見て行こう。RD-RX550-E2GB/OC6は、Fire Strike“無印”で5000弱のスコアを発揮するものの、Fire Strike Extremeでは、その半分以下にまでスコアが落ち込み、DirectX 12のテストであるTime Spyでもスコアは1500程度までしか奮っていない。やはり、高解像度や高負荷な状況では少々分が悪い。RD-RX550-E2GB/OC6の利用で想定できる解像度は1920×1080ドットと捉えてよさそうだ。
そこで、比較的に描画負荷の軽い「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行してみよう。ここでは、オプションから標準品質(デスクトップPC)に設定している。
すると、RD-RX550-E2GB/OC6は、1920×1080ドットで9000弱のスコアを発揮。スクウェア・エニックスが示す指標ではスコア7000以上が最高評価とされており、それによればRD-RX550-E2GB/OC6でも快適なプレイが実現できそうだ。なお、解像度を1600×900ドットまで下げると、スコアは1万以上にまで伸びており、キャラクターが密集するような“重い”場面でも、RD-RX550-E2GB/OC6は問題なくプレイができると言ってよいだろう。
続いて「Borderlands 3」の結果に移ろう。ここでは、オプションから低プリセットに指定したうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実行している。なお、結果には多少のブレがあるため、データを並べたときの99%の位置にあたる99パーセンタイルを最小フレームレートの代わりに採用している。その結果だが、さすがに描画負荷が大きいため全体的に低いものの、1280×720ドットで平均フレームレートが60fpsを上回っている点は立派。99パーセンタイルの数値も1280×720ドットであれば50fps弱まで向上しており、プレイに支障はなさそうだ。
「Far Cry New Dawn」では、低プリセットを選択したうえでベンチマークモードを実行した。ひとまずプレイするためには平均フレームレートで40fps以上が欲しいところだが、RD-RX550-E2GB/OC6は1600×900ドットでそれを実現。平均フレームレートが60fpsを超える1280×720ドットであれば、さらに快適なゲームプレイが可能だろう。解像度やプリセットをかなり下げているとはいえ、RD-RX550-E2GB/OC6でFar Cry New Dawnはプレイ可能だ。
最後に「BIOHAZARD RE:3」のパフォーマンスもチェックしておこう。さすがにDirectX 12タイトルでは描画負荷が大き過ぎるとも思えたが、1280×720ドットであれば平均フレームレートは60fpsに迫る勢いを見せた。ここでは、テクスチャ品質を中(0.25GB)に、影の品質を低にそれぞれ変更しているが、それでも1280×720ドットであれば最小フレームレートは40fps以上を維持。1600×900ドット以上の解像度でのプレイは少々苦しいものの、1280×720ドットであればなんとかプレイはできそうだ。
価格は実売で7700円前後
これからゲームを始めてみたいエントリーユーザー向け
以上のテスト結果からも明らかなとおり、RD-RX550-E2GB/OC6でも、解像度などの制約はつくものの、ゲームをプレイすることは可能だ。RD-RX550-E2GB/OC6の価格は実売で7700円前後と、RX 550搭載カードとしても比較的安価なのはうれしいところ。
このRD-RX550-E2GB/OC6は、FPSやTPSといったゲームで他人より有利に立ち回りたいといったニーズには正直力不足なのは事実だが、コンパクトなPCでCPUに統合されたグラフィックス機能を利用していたユーザーが、ゲームを始めてみたいとグラフィックスカードの増設をするのであれば、小型で消費電力も低いRD-RX550-E2GB/OC6は、食指が動く1枚ではないだろうか。