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【注目Radeonピックアップ!第21回】

小型・省電力で7000円台、玄人志向「RD-RX550-E2GB/OC6」でPCゲームがどれくらい快適に動くか検証(2/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

1280×720ドットかつ描画設定を下げると
多くのゲームがプレイ可能

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 3700X」
(8コア/16スレッド、3.6~4.4GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」
(AMD X570)
メインメモリ DDR4-3200 8GB×2
ビデオカード 玄人志向「RD-RX550-E2GB/OC6」
(Radeon RX 550)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」
(M.2、NVMe、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版

それでは、「3DMark」(Version 2.12.6964)の結果から順に見て行こう。RD-RX550-E2GB/OC6は、Fire Strike“無印”で5000弱のスコアを発揮するものの、Fire Strike Extremeでは、その半分以下にまでスコアが落ち込み、DirectX 12のテストであるTime Spyでもスコアは1500程度までしか奮っていない。やはり、高解像度や高負荷な状況では少々分が悪い。RD-RX550-E2GB/OC6の利用で想定できる解像度は1920×1080ドットと捉えてよさそうだ。

そこで、比較的に描画負荷の軽い「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行してみよう。ここでは、オプションから標準品質(デスクトップPC)に設定している。

すると、RD-RX550-E2GB/OC6は、1920×1080ドットで9000弱のスコアを発揮。スクウェア・エニックスが示す指標ではスコア7000以上が最高評価とされており、それによればRD-RX550-E2GB/OC6でも快適なプレイが実現できそうだ。なお、解像度を1600×900ドットまで下げると、スコアは1万以上にまで伸びており、キャラクターが密集するような“重い”場面でも、RD-RX550-E2GB/OC6は問題なくプレイができると言ってよいだろう。

続いて「Borderlands 3」の結果に移ろう。ここでは、オプションから低プリセットに指定したうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実行している。なお、結果には多少のブレがあるため、データを並べたときの99%の位置にあたる99パーセンタイルを最小フレームレートの代わりに採用している。その結果だが、さすがに描画負荷が大きいため全体的に低いものの、1280×720ドットで平均フレームレートが60fpsを上回っている点は立派。99パーセンタイルの数値も1280×720ドットであれば50fps弱まで向上しており、プレイに支障はなさそうだ。

「Far Cry New Dawn」では、低プリセットを選択したうえでベンチマークモードを実行した。ひとまずプレイするためには平均フレームレートで40fps以上が欲しいところだが、RD-RX550-E2GB/OC6は1600×900ドットでそれを実現。平均フレームレートが60fpsを超える1280×720ドットであれば、さらに快適なゲームプレイが可能だろう。解像度やプリセットをかなり下げているとはいえ、RD-RX550-E2GB/OC6でFar Cry New Dawnはプレイ可能だ。

最後に「BIOHAZARD RE:3」のパフォーマンスもチェックしておこう。さすがにDirectX 12タイトルでは描画負荷が大き過ぎるとも思えたが、1280×720ドットであれば平均フレームレートは60fpsに迫る勢いを見せた。ここでは、テクスチャ品質を中(0.25GB)に、影の品質を低にそれぞれ変更しているが、それでも1280×720ドットであれば最小フレームレートは40fps以上を維持。1600×900ドット以上の解像度でのプレイは少々苦しいものの、1280×720ドットであればなんとかプレイはできそうだ。

価格は実売で7700円前後
これからゲームを始めてみたいエントリーユーザー向け

以上のテスト結果からも明らかなとおり、RD-RX550-E2GB/OC6でも、解像度などの制約はつくものの、ゲームをプレイすることは可能だ。RD-RX550-E2GB/OC6の価格は実売で7700円前後と、RX 550搭載カードとしても比較的安価なのはうれしいところ。

このRD-RX550-E2GB/OC6は、FPSやTPSといったゲームで他人より有利に立ち回りたいといったニーズには正直力不足なのは事実だが、コンパクトなPCでCPUに統合されたグラフィックス機能を利用していたユーザーが、ゲームを始めてみたいとグラフィックスカードの増設をするのであれば、小型で消費電力も低いRD-RX550-E2GB/OC6は、食指が動く1枚ではないだろうか。


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