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Taichiの魅力が光り輝く! ASRock製ハイエンドGPU「Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OC」の実力に迫る(5/6)

藤田 忠 編集●市川/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

注目の冷却性能をチェック!

リファレンスデザイン&GPUコアクロックになるが、Radeon RX 6800 XTのゲーミングパフォーマンスは、【最新パーツ性能チェック】の第312回「Radeon RX 6800 XT/6800で強いRadeonが久々に戻ってきた! 【前編】」と、第322回「Radeon RX 6800 XT/6800で強いRadeonが久々に戻ってきた! 【後編】」の2回にわたって加藤勝明氏がガッツリ検証しているので、まずはRadeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCの最大の特徴であるオリジナルGPUクーラーの冷却&静粛性を見ていこう。

さきに分解した状態を紹介しているが、各種実動テストは分解する前に行なっているので、グリスの塗り直しなど分解による影響はない。

室温約21度の環境で、ノンプレイヤーキャラクターが動き回る「Watch Dogs: Legion」を約20分間プレイ状態で放置した状態を、モニタリングソフトウェアの「HWiNFO64」を使って記録。ログからGPU温度(GPU Temperature [°C])と、GPUホットスポット温度(GPU Hot Spot Temperature [°C])、GPUコアクロック(GPU Clock [MHz])を抽出してまとめている。GPUホットスポット温度は耳慣れないが、文字通り「GPUの回路内で最も熱い部分の温度」になる。ファン回転数などの制御には使われないが、GPUクーラーの性能を見るにはよいと思われるので、推移を追っている。

GPU回路内で最も熱い部分の温度を拾っているGPU Hot Spot Temperature [°C]

「Watch Dogs: Legion」を約20分間プレイした際の温度推移

GPUコアクロックの推移

冷却性能に文句なしで、オーバークロックでゲームプレイ中のGPUコアクロックは2400MHz台までアップするRadeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCだが、プレイ中のGPU温度はスパイクを含めて、62~64度の不安のない温度に抑え込んでいる。

テスト環境が異なるので厳密な比較はできないが、加藤氏がリファレンスデザインのRadeon RX 6800 XTを使った「Radeon RX 6800 XT/6800で強いRadeonが久々に戻ってきた! 【後編】」で行なった結果(Watch Dogs: Legionを20分間プレイ)では、GPUコア温度は81度なので、17度もダウンしていることになる。

リファレンスデザインモデル搭載のGPUクーラーでは90度台中盤で推移と、ちょっと不安になる温度にまで上昇しているGPUホットスポット温度だが、Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCでは、80度にまで抑え込んでいる点にも着目だ。

室温が異なるとはいえ、GPUコアクロックが2400MHz台で推移していることを加味すると、Radeon RX 6800 XT Taichi X 16G OCの冷却システムは、リファレンスデザインとは段違いの冷却性能を備えているといっていいだろう。

静音性も不満なし
オープンフレームケースとの相性も良さげ

GPU温度と同じく、「Watch Dogs: Legion」プレイ中のファン回転数(GPU Fan [RPM])と騒音値を見ていこう。

騒音値は、セミファンレス動作でファンが停止するアイドル状態と、「Watch Dogs: Legion」プレイ中で計測を行なっている。プレイ中はビデオカードの出力端子から20cmの位置、ビデオカード側面(TAICHI LEDロゴ)から20cmの位置、GPUクーラーの中央ファンから20cm離れた正面位置の3ヵ所の結果をまとめている。

20分間のGPUファン回転数の推移

システム全体の騒音値

ゲームプレイ中のファン回転数は40%前後となる1600台後半で推移しており、騒音値はファンの正面位置こそ41.9dBAになるが、そのほかは37.8~38.6dBAを記録。いずれもPCケースに収めれば気にならないレベルになるだろう。また、オープンフレームタイプのPCケースと組み合わせて使うのも十分オッケーといえる騒音値だ。

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