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「Radeon RX 6600 XT」の性能を検証、高騰するビデオカードの救世主となるか!?(2/5)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

まさかのメモリーバス幅128bit

RX 6600 XTの基本設計は既存のRX 6000シリーズから変わっていないが、コストダウンにあたって削られた部分に注目しよう。まずRDNA 2アーキテクチャーといえばGPUのL3キャッシュと言うべき「Infinity Cache」が肝であり、これが特にフルHD〜WQHD環境で絶大な効果を発揮する。ただRX 6600 XTのInfinity CacheはRX 6700 XTの3分の1(32MB)に削られている。

それ以上に驚きなのはVRAMが8GBであるほか、メモリーバス幅が128bitと極めて狭いという点だ。Infinity Cacheがあるのでメモリーバス幅は狭くても良いというのがRDNA 2アーキテクチャーの勘所だが、果たして128bitという狭さで実用に耐える性能が出るのかが気になる。VRAMは8GBと少ないが、これはフルHDゲーミング向けであることを考えれば十分な量といえる。

さらにPCI Expressのインターフェースは上位モデルの半分、PCI Express Gen4 x8となっている。ただ現状の最速GPUでもx16をx8接続にしてほとんど性能的にデメリットはないので、x8接続である点は特に気にする必要はない。

RX 6600 XTと、その近傍のGPUとのスペック比較

「GPU-Z」で今回の検証用カードの情報を拾ってみた。PCI Express Gen4 x8でリンクしていることが示されている

RX 6600系のGPUの開発コードは「NAVI23」であることが読み取れる

ライバルとの性能差は?

では今回の検証環境を紹介しよう。前述の通りRX 6600 XTはASRock製ファクトリーOCモデルを利用する。比較対象として1つ上のRX 6700 XTカード(リファレンス)と1世代前の5000番台代表としてSAPPHIRE製RX 5600 XTカードを、さらに仮想敵としてZOTAC製のRTX 3060カードをそれぞれ準備した。

ドライバーは検証時点における最新版(Adrenalin 21.7.2およびGeForce 471.41)を使っているが、RX 6600 XTのみ検証用のβ版を使用している。当然ながらマザー側のResizable BARは有効である。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
ビデオカード AMD「Radeon RX 6700 XTリファレンスカード」、
ASRock「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」(Radeon RX 6600 XT)、
SAPPHIRE「SAPPHIRE PULSE RX 5600 XT 6G GDDR6」(Radeon RX 5600 XT)、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC」(GeForce RTX 3060)
マザーボード GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」
(AMD X570、BIOS F34)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(DDR4-3200、16GB×2)×2
ストレージ GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」
(NVMe M.2 SSD、2TB)
電源ユニット Super Flower「SF-1000F14HT」
(80PLUS TITANIUM、1000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」
(May 2021 Update)

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