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【注目Radeonピックアップ!第36回】

シンプルでお買い得! WQHDゲーミングに最適な玄人志向「RD-RX6700XT-E12GB/DF」をレビュー(1/2)

ゲーミング向けグラフィックスカードというと、LEDが煌びやかに点灯するイメージがあるが、その一方でシンプルなモデルを望む声も少なくない。性能がしっかりしていれば、LEDが用意されていない代わりに低価格にして欲しいというわけだ。

そういった需要に応えるのが、玄人志向の「RD-RX6700XT-E12GB/DF」(以下、RD-RX6700XT)である。このRD-RX6700XTは、GPUに「Radeon RX 6700 XT」(以下、RX 6700 XT)を採用したモデルだ。果たしてどのようなカードなのか、また、ゲームにおけるパフォーマンスも気になるところ。そこで、RX 6700 XTの仕様を紹介するとともに、実際にゲームをプレイし、RD-RX6700XTのポテンシャルを確かめてみたい。

動作クロック設定はリファレンスどおり
カード長は約230mmと比較的コンパクト

まずは、RD-RX6700XTの動作クロック設定から紹介していこう。RD-RX6700XTは、ブーストクロックが2581MHz、ゲームクロックが「GPU-Z」(Version 2.41.0)読みで2424MHzと、リファレンスどおりのスペック。メモリーにはDDR6を12GB搭載し、そのクロックは16Gbpsとこちらもリファレンスから変わりはない。

GPU-Zの実行結果

Radeon Softwareから仕様を確認したところ

カード長は実測で約230mm(※突起部除く)で、RX 6700 XTリファレンスカードが同266mmだったので、それよりも36mmほども短い計算になる。

GPUクーラーは占有タイプで、GPU直上のヒートシンクと、カードほぼ全域を覆う放熱フィンを、2基の100mm角相当のファンで冷却するという構造だ。カード側面を見ると、PowerColorの文字が記載されているが、同社のラインナップを見ても同型品を見つけられないので、RD-RX6700XTに利用されているのはどうやらOEM向けモデルであることが伺える。

さらに、GPUクーラーを横から覗き込むと、6mm径の銅製ヒートパイプが3本用いられているのが確認できる。また、ヒートシンクはGPUだけでなく、メモリーチップや電源部にもしっかりと触れているあたりは好印象。その電源部は5+1フェーズのようで、豪華さはないものの、このクラスでは十分な構成と言える。

このサイズで100mm角相当のファンを2基搭載している点は好評価

カードを横から見たところ。2スロット占有タイプのため比較的、扱いやすい

背面には金属製バックプレートが装着されているが、基板とは熱伝導シートなどで触れているわけではない。しかし、実際に動作させてみると、このバックプレートもそれなりに熱を持っていたので、固定用のネジで基板の熱が伝わり、冷却の一助になっているようだ。

裏面には金属製バックプレートを装着

補助電源コネクタは8ピン+6ピンという構成。このあたりは、RX 6700 XTリファレンスカードと同じ。映像出力インターフェースも、DisplayPort 1.4a×3,HDMI 2.1 Type-A×1が用意されており、このあたりもリファレンスカードから変わりはない。

補助電源コネクタは8ピン+6ピン構成

映像出力インターフェースは、DisplayPortが3つにHDMIが1つと、リファレンスカードと同じ

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