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2022年4月22日午前11時、AMDは「Ryzen 7 5800X3D」の国内販売を解禁する。北米予想価格は449ドル、日本国内での予想価格は6万5300円となる。
Ryzen 7 5800X3Dはこれまで使われてきたSocket AM4とZen 3アーキテクチャーを継承しつつ、そこに2021年6月のCOMPUTEXで公開された積層キャッシュメモリー「3D V-Cache」を加えたCPUである。
3D V-Cacheについては大原氏が技術的背景を詳しく解説(https://ascii.jp/elem/000/004/057/4057940/またはhttps://ascii.jp/elem/000/004/086/4086751/3/)しているのでそちらを参照して頂きたいが、AMDはRyzen 7 5800X3Dを「ゲーミングPC向け」のCPUとして強く推している。
Ryzen 5000シリーズは昨年秋まではインテル製CPUをあらゆる面で凌駕する存在であったが、インテルが第12世代Core(Alder Lake-S)を投入すると、ライバルに性能で抜かれるシーンも出てきた。Ryzen 7 5800X3Dはコア数こそRyzen 7 5800Xと同じものの、ゲーミング最強CPUの座を奪還するためのSocket AM4最後の反撃となるだろう(反撃の主軸はZen 4のRyzenになるはずだ)。
今回筆者はRyzen 7 5800X3Dを検証する機会に恵まれた。今回はいつも以上にスケジュールと機材確保が厳しい状況であった。そこで今回はRyzen 7 5800X3DのCPUとしてのパフォーマンスの概略を把握することに注力し、Ryzen 7 5800X3Dの本懐である“Game Kingの奪還”については、後日改めて行うこととしたい。