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DIY PC市場には流通していない省電力なRyzenAPUの2モデルをチェック!(1/7)

ふっけん 編集●ジサトラハッチ

DIY PC市場には流通していない
省電力なRyzenAPUの2モデルをチェック!

2018年2月に登場したRyzenAPUはRyzen譲りの高い演算性能、フルHD解像度でも数多くのゲームタイトルが楽しめる高性能なRadeon Vegaグラフィックスを搭載している。

最近ではRyzenAPUを搭載したノートPCも見かけるようになり、かつてはAMD CPUが搭載されることがほとんどなかった、薄型軽量タイプのモバイルノートPCでも見かけるようになってきた。モバイルノートPCに搭載できるということは非常に消費電力の低いモデルも作れるということである。

そんななか、今回は日本国内では単品販売されていない省電力モデルのデスクトップ向けCPU「Ryzen 5 PRO 2400GE」と「Ryzen 3 2200GE」を入手することができたので、通常モデルとの違いを見ていこうと思う。

ちなみに上記の省電力モデルはLenovoの「ThinkCentre M715q Tiny」などのメーカー製PCに組み込まれており、日本国内でも入手が不可能という訳ではない。(もちろん、CPU目的で買うには敷居が高いと思うが……)

通常モデルも用意して比較

今回の目玉となる低TDPのRyzen5 PRO 2400GE / Ryzen3-2200GE(以下、低TDPモデル)に加え、比較対象として通常モデルであるRyzen 5 2400G / Ryzen 3 2200G(以下、通常モデル)を使用することにした。

検証に使用したCPU
モデルナンバー Ryzen 5 PRO 2400GE Ryzen 5 2400G Ryzen 3 2200GE Ryzen 3 2200G
コードネーム Raven Ridge
製造プロセス 14nm
コア/スレッド 4 / 8 4 / 4
CPUクロック(定格) 3.2GHz 3.6GHz 3.2GHz 3.5GHz
CPUクロック(TurboCore) 3.8GHz 3.9GHz 3.6GHz 3.7GHz
対応メモリ DDR4-2933
グラフィックス Radeon RX Vega 11 Radeon Vega8
グラフィックコア数 11 8
GPUクロック 1250MHz 1100MHz
TDP 35W 65W 35W 95W
プラットフォーム SocketAM4

低TDPモデルは通常モデルに比べ、TDPが65Wから35Wに下がっている他、CPUクロックが下げられている。その反面GPUクロックは維持されている。CPUクロックの下がり幅が小さいこと、コア数が同一であることから性能に大きな影響はないと考えられる。この記事では各CPUの性能比較と消費電力及び発熱を比較していきたい。

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