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ASRockは2022年11月26日(土)に秋葉原にある「LIFORK 秋葉原 II」にてオフラインイベント「ASRock ファンミーティング 2022 Winter」を実施した。
本イベントへの参加は無料、応募フォームにて事前エントリーし、定員を超えた場合は抽選する形だった。各回ともに定員は30名前後。イベントは、第一部と第二部に分かれており、第一部ではASRockの原口有司氏と、ゲストである日本AMD 佐藤美明氏のトークショウとなっていた。
第一部では、ASRockがAMDの最新チップセットB650で初めてシリーズ化したLiveMixerの開発秘話などに触れ、会場ではその基盤とプロトタイプを展示。トークショウ中に来場者にはプロトタイプを回し見させて貰えるなど、オフラインイベントならではのメリットがあった。
トークショウでは、普段あまり聞けない内容が盛りだくさん。たとえば、ソケットAM5の最新チップセットはPCIe 5.0に対応し、今後発売されるGen 5 SSDにも対応するが、実はインテルとAMDでは、SSDの配線が異なる。通常はストレージメーカーがインテル、AMDどちらでも使えるようにするのだが、中国などの一部のローカルメーカーがインテル専用のSSDを作ったりすると、AMDプラットフォームで速さが出ない、安定しないといったことがある。
そうした製品でもAMDプラットフォームで上手く動作させるようにしたりするのは、マザーボードメーカーの腕の見せ所だったりすると、原口氏は語った。
また、LiveMixerのプロトタイプについても言及。LiveMixerのプロトタイプは、実際に発売された製品よりもヒートシンクの色がより明るい。同シリーズのイメージであるポップな感じで、当初はより明るい色だったようだが、白いPCケースに合わせるとカッコよく見えるが、黒系のPCケースだと浮くのが問題だったとのこと。
アルミのヒートシンクも経年劣化で変色するが、変色しない素材にしているなどコダワっているという。
そのほか、AMDが先日ライブストリーム「together we advance_gaming」で、近々の発売を予告した最新ビデオカード、Radeon RX 7000シリーズにも言及。原口氏は、実は自分でエンジニアチームに、デュアルコアのRaeon RX 6950 XTを作ろうと持ち掛けたが、価格がとても高くなるので断られたというエピソードを語った。
その後もRadeon RX 7000シリーズの話に華が咲いたが、AMD佐藤氏は今回のRadeon RX 7000シリーズは、競合製品よりもサイズやTDPが抑えられていて、高い性能を発揮できるとアピールした。
そんな、原口氏の製品についての裏話に、AMD側の視点や意見を佐藤氏が述べる、非常に濃い内容の会場限定トークが展開された後は、来場者お待ちかねのじゃんけん争奪によるプレゼント大会が行なわれた。プレゼントは、原口氏が普段使いしていたこともあるPhantom GamingのカバンやAMDロゴ入りのトートバック、ASK FESでも抽選のプレゼントになっていた折りたためるランタン、電動ドライバーがあり、大いに盛り上がった。
もちろん会場には、AM5対応のAMD X670&B650チップセットのマザーボードもずらりと展示されていた。