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2023年1月10日23時(日本時間)、AMDは「Ryzen 7000シリーズ」のTDP 65W版モデルの販売をグローバルで解禁した。今回販売が解禁されたのは「Ryzen 9 7900」、「Ryzen 7 7700」、「Ryzen 5 7600」の3モデル。型番末尾が“X無し”であることが、昨年発売された“X付き”モデルと見分けるヒントとなる。
X付きモデルは“エンスージアスト向け”と銘打たれて発売された関係でTDPが高く、かつ値段も高めに設定されていたが、今回の新モデルは全モデルにCPUクーラーが付き、かつTDPも全モデル65Wになったことでより扱いやすくなったメインストリームモデルといえる。Socket AM5を採用しているためDDR5メモリーや600シリーズマザーボードの価格という問題は残るが、長く使えるAM5プラットフォームでより安く組めるようになった点は評価したい。
国内における予想価格は以下の通りだ。本稿公開時はX付きモデルの実売価格の方が安いモデルもあれば、8000円ほど安いモデルもあるが、やがてX付きよりも安いポジションに落ち着くと思われる。
モデル | 税込予想価格 |
---|---|
Ryzen 9 7900 | 6万9800円 |
Ryzen 7 7700 | 5万3800円 |
Ryzen 5 7600 | 3万7500円 |
今回筆者は幸運にも、TDP 65W版Ryzenの3モデル全てをテストできる機会に恵まれた。年初からインテルが第13世代Coreプロセッサー(以下、第13世代Core)の“K無し”モデルを発売したり、NVIDIAが新GPUを投入するなど、時間的な制約がこれまでになく厳しい環境ではあったが、可能な限りのベンチマークを通じてレビューすることにしよう。