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「Radeon RX 6600 XT」の性能を検証、高騰するビデオカードの救世主となるか!?(1/5)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

2021年8月10日、AMDはRDNA 2世代のGPU「Radeon RX 6600 XT」(以下、RX 6600 XT)を搭載したビデオカードの販売をワールドワイドにて解禁した。AMD製GPUとしては初めてDXR(DirectX Raytracing)やVRS(Variable Rate Shading)といったDirectX 12 Ultimateを構成する要素に対応したのがRX 6000シリーズであり、今回登場したRX 6600 XTは、現時点で同シリーズの最下位(最安)モデルとなる。

北米での予想価格は379ドルとアナウンスされているが、国内価格は最安で税込み5万円台中盤、ボリュームゾーンは6万円程度になると筆者は予想している(1ドル140円の“自作ドル円”換算)。

今年3月に登場したRadeon RX 6700 XT(以下、RX 6700 XT)はWQHDゲーミングのためのGPUだったように、今回のRX 6600 XTは「フルHD&高リフレッシュレートゲーミングのためのGPU」として位置付けられている。その理由としては昨年出荷されたゲーミング液晶の2/3がフルHDであり、高リフレッシュレート対応だから、とAMDは説明している。

「フルHDゲーミング」だけであれば旧世代GPUでも十分だが、ここに高リフレッシュレートという文言を付け加えるには、RDNA 2のようなパワフルなアーキテクチャーが必要なのだ。

AMDの資料より抜粋。昨年出たRadeon RX 6900 XT〜Radeon RX 6800は4Kゲーミング(筆者の検証結果から言うとこれも少し厳しいのだが)向け、3月のRX 6700 XTはWQHDゲーミング向け。フルHDゲーミングをカバーするのは新しいRX 6600 XTの役割だ

2020年に出荷されたゲーミング液晶の2/3はフルHDだ。フルHDで十分だが高リフレッシュレートを活かして遊びたいという人のためにRX 6600 XTはある

今回はASRock製ファクトリーOCモデル「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」を試す機会に恵まれた。1週間前にRyzen 5000Gシリーズのレビューを終えた直後で時間的余裕のない厳しい進行であったが、可能な限りの検証を行ってみた。AMDはRX 6600 XTの仮想敵としてGeForce RTX 3060(以下、RTX 3060)を想定している。ゲームでの性能はRTX 3060を超えられるのか? 検証してみたい。

RX 6600 XTのレビュー用にお借りしたASRock「Radeon RX 6600 XT Phantom Gaming D 8GB OC」。本稿公開7時間を切った時点でも価格は一切伏せられたままだが、6万円台中後半というところではないだろうか

RX 6600 XTはショート基板モデルも出るが、本機はハイエンドモデルゆえカード全長は305mmと長い。3連ファンのうち中央のファンはRGB LEDで通電時にライトアップされる

カード上部には「Phantom Gaming」のロゴが。ここもRGB LEDで点灯する

補助電源コネクターはリファレンスと同じ8ピン×1構成なので扱いやすい

裏面はバックプレートで覆われているが、カード後部(出力端子の反対側)は大きめに切り取られており、ファンの風が通り抜けるようになっている

映像出力端子は一般的な構成

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