■ゲームタイトル:Detroit: Become Human
■メーカー名:Quantic Dream
■価格情報:3990円
■公式サイト(Steam):https://store.steampowered.com/app/1222140/Detroit_Become_Human/?l=japanese
アンドロイドと人間のドラマを描いた名作が
Steamにて販売を開始!
アンドロイドが人の生活に溶け込んだ近未来の社会を舞台に、アンドロイドと人間の様々なドラマを描くアドベンチャーゲーム「Detroit: Become Human」。当初はPlayStation 4専売だった本作は、2019年12月にEpic Games StoreでPC版が販売開始され、2020年6月18日には半年遅れでSteam版が解禁になった。Steam版に関しては、リリースがサマーセールの期間と重なったこともあり、再び話題を呼んでいるようだ。
本作の開発を手掛けたのは、「HEAVY RAIN 心の軋むとき」や「BEYOND: Two Souls」のようなストーリーテリングに長けたゲームタイトルで知られるQuantic Dream。「Detroit: Become Human」も過去作の例に漏れず、強いメッセージ性が感じられる物語をゲームの軸にしており、この手のアドベンチャーゲームを好むユーザーには強く刺さるものだろう。
物語の舞台は2038年のアメリカ・デトロイト。現実社会のデトロイトに関して言えば、2013年の財政破綻を経て、現在でも犯罪率の高さや人口減少、経済格差といったネガティブイメージを抱いている人も多いだろう。しかし本作のデトロイトは、ロボット光学や人工知能が高度な発展を遂げたことで、アンドロイド産業の一大拠点として、人とアンドロイドが共存する都市に大きく様変わりしている。
都市部ではアンドロイドが様々な業務に従事しており、人間とアンドロイドが連れ立って歩いている姿を見ることも珍しくない。ビルのショーケースには様々な特性を持つアンドロイド達が並べられていて、自家用車とあまり変わらないような値段でアンドロイドを手に入れられる。都市部の華やかさは、多くの人が思い描く近未来を感じさせてくれるだろう。
一方で、アンドロイドにより職業を奪われた人間のデモなど、アンドロイドに対する扱いの厳しさを目の当たりにすることもしばしば。都市部を少し離れると、街並みは現代とほとんど変わらず、依然として経済格差が生じていることも感じられる。このような社会の過渡期で、人間とアンドロイドの間には大きな軋轢が生まれており、これが本作の大きなテーマとなっているわけだ。
プレイヤーは“人類とアンドロイドの共存”についての物語を、3人のアンドロイドの視点から体験していくことになる。
人間の生活をサポートする目的で一般家庭に購入された女性型アンドロイド「カーラ」、犯罪捜査に関わる最新鋭のプロトタイプ「コナー」、車いす生活を送る著名な画家・カールの生活と創作活動を補佐する「マーカス」の3人は、それぞれの理由から大きな事件、あるいはトラブルに巻き込まれていく。
ザッピング形式のストーリーでたびたびプレイヤーに突きつけられるのは、アンドロイドが“人”なのか、それとも“物”なのか、という問いだ。
アンドロイド達は人間と同等、あるいはそれ以上の知能を備えているが、人間の命令に逆らうことが許されず、人間に危害を加えることも許されない。それをいいことに、人間はアンドロイドに対して過酷な要求や命令を押し付け、ときには暴力を振るう。
プレイヤーは3人のキャラクターを通して、いくつもの理不尽な状況に遭遇するだろう。こうした状況で、あくまで人間に従うのか、反旗を翻すのか。どのように行動するかはプレイヤーの選択にゆだねられている。