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SeagateのPCIe 4.0対応SSD「FireCuda 520」登場、実力をチェック(1/2)

飯島範久 編集●ASCII編集部

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

SeagateがPCI Express 4.0(PCIe 4.0)対応SSD「FireCuda 520」シリーズを発売した。プロレベルのゲーマーに応えるべく設計されたという同製品は、コントローラーにPhisonの「PS5016-E16」を採用。第3世代RyzenシリーズとAMD X570チップセット搭載のマザーボードとを組み合わせることで、PICe 4.0接続により高速転送を実現する。さっそく製品をお借りしたので、その実力をチェックしてみた。

ストレージメーカー初のPCIe 4.0対応SSD

「FireCuda 520」シリーズは、最新の3D TLC NAND型フラッシュメモリー(96層)を採用し、大容量化とともに価格を抑えた製品だ。容量は500GB(ZP500GM30002)、1TB(ZP1000GM30002)、2TB(ZP2000GM30002)の3モデル。税別価格はそれぞれ1万4980円、2万9980円、5万9980円となっている。

「FireCuda 520」のパッケージ

本製品の最大の特徴は、PCIe 4.0 x4に対応したこと。PCIe 3.0に比べ倍の帯域をもつPCIe 4.0は、NVMe SSDで利用される4レーンの場合、32Gbpsから64Gbpsへとアップする。現在のところ、このPCIe 4.0に対応しているのが、第3世代RyzenとAMD X570チップセットを搭載したマザーボードという組み合わせだけ。さらに、従来のPCIe 3.0に対応したSSDでは、速度アップはできないため第3世代Ryzenの魅力を最大限に引き出すには、PCIe 4.0に対応したSSDの導入が必須なのである。

「FireCuda 520」は表裏にNANDチップを搭載。コントローラー側にヒートシンクを装着するかたちになる

性能は、1TBと2TBモデルがシーケンシャルリード5000MB/秒、シーケンシャルライトが4400MB/秒。500GBはシーケンシャルリード5000MB/秒、シーケンシャルライトが2500MB/秒と若干異なるため、購入時は注意が必要だ。また、耐久性は平均故障間隔(MTBF)が180万時間。保証期間は5年となっている。

FireCuda 520シリーズの主なスペック
ZP500GM30002 ZP1000GM30002 ZP2000GM30002
容量 500GB 1TB 2TB
シーケンシャルリード 5000MB/s 5000MB/s 5000MB/s
シーケンシャルライト 2500MB/s 4400MB/s 4400MB/s
ランダムリード 430K IOPS 760K IOPS 750K IOPS
ランダムライト 630K IOPS 700K IOPS 700K IOPS
TBW 850TB 1800TB 3600TB
MTBF 180万時間 180万時間 180万時間
保証期間 5年 5年 5年

第3世代Ryzenの発売とともにPCIe 4.0対応のSSDも登場していたが、これまで選択肢が少なかったのが現状だ。そんななか、遅れていたRyzen 9 3950Xが11月30日に発売されるのに合わせたかのように、ストレージメーカーとして初となる対応製品をSeagateが満を持して投入。ストレージメーカーの威信をかけて、より信頼性の高い製品を目指した「FireCuda 520」シリーズの登場は、自作ユーザーやゲーマーにとってはありがたいことではなかろうか。

「SeaTools SSD」を提供。SSDの診断やフォーマット、データ消去、チューンアップなどが可能だ

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