※この記事はASCII.jpからの転載です。一部加筆修正して掲出しています。(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)
PCはとても便利な道具だが、自分から何かアクションを起こさなければ、ただの箱のままだ。PCをブラックボックスのままにしておくのか、自分の武器として使いこなすかはユーザー次第といえるだろう。
今回、AMDキッズに選ばれた5人の小学生たちは、1ヵ月前にファーストPCをプレゼントされ、最初はまさにブラックボックスを手にした状態だった。その後、3回にわたる「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」の授業を受け、まったくのゼロから動画作成に挑戦した。その結果は前回の記事でお伝えしたとおり、5人全員が素晴らしい動画作品をつくり上げるまでの成長ぶりを見せてくれた。
連載「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」の最終回である今回は、この動画作成という経験を通して、AMDキッズたちがどのように成長したのか、さらにAMDキッズたちが「ファーストPC」という道具を手に入れ、どんなことを考えたのかをお伝えしていこう。
子どもたちの夢をサポートする「AMDキッズキャンペーン」
「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」を主催したのは、コンピューターの核となるCPUやGPUを製造・販売している半導体メーカーのAMDだ。子どもたちにPCの可能性をもっと知ってほしい、自らの好奇心・探究心を深掘りしていくためのツールとして使ってほしいという思いから、全国の子どもたちにファーストPCをプレゼントし、さらにそのPCを活用するヒントとなる特別講座を行っている。
今回の「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」はその第4弾で、全国から募集した動画作成に興味をもつ小学生から抽選で選ばれた5人が、「AMDキッズ」の代表として動画作成に挑むという企画だ。5人はプレゼントされたAMDのCPUを搭載した最新ノートPCを使って、全3回の「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」にオンラインで参加。これまでの内容は以下の通り。講座の各回の詳しい内容もあわせて紹介しているので、WindowsのPCで動画作成をしてみたい人は、ぜひチェックしてみてほしい。
■AMDキッズ 動画クリエイタースクール(全3回)
第1回: 自己紹介動画のつくり方を知ろう
第2回: 編集をしてみよう
第3回: 自己紹介動画を完成させよう ←今回はこちら
参加してくれた子どもたちについては、前回までの記事を参考にしてほしい。
●「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」開校!」
●「動画クリエイタースクール第1回授業:ストーリーボードをつくって、動画の内容・セリフ・構図を考えよう!」
●「動画クリエイタースクール第2回授業:Windowsの無料ソフト「ビデオエディター」で動画作成の基本を学ぼう」
●「動画クリエイタースクール第3回授業:動画編集ソフト「ビデオエディター」でつくったオリジナル動画がついに完成!」
PC活用に意欲を見せた5人のAMDキッズたち
前回は、AMDキッズたちがつくり上げた自己紹介動画を発表する様子をご紹介した。動画のつくり方を一から学び、自分の作品を最後まで仕上げることができたという子どもたちの喜びと満足感は、大人が考える以上に大きかったようだ。「出来上がったときは飛び上がるほど喜んだ」といった感想もあったほど、子どもたちにとっては大きな成功体験になり、「また動画をつくってみたい!」という意欲にもつながったことを感じた。
そんな5人のAMDキッズたちの3回の授業を通した感想を、順に紹介していこう。
マカロン(仮名)さん
●埼玉県 / 小学5年生
講座では積極的に質問や発言をしてくれたマカロンさんは、「ストーリーボードが動画になっていく過程がおもしろかったです。編集は思ったより簡単でした。友達と撮った動画を自分で編集してみたいです」と話してくれた。
プレゼントされた「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」については、「お父さんやお母さんのPCより高スペックで、立ち上がりや作業が速いところ」が気に入っているという。さらに、「スマホと違って、PCは画面が大きいし、キーボード入力ができる。プログラミングや3D CADなど、スマホではできないことができそう」と、今後の活用にも意欲的だ。
なお、マカロンさんはこの動画作成をきっかけに、お母さんに手伝ってもらってYouTubeのアカウントを取得し、今回の自己紹介動画をアップしている。マカロンさんが興味を持って取り組んでいる油絵やAIを使ったプログラミングなどが紹介されているので、ぜひ、みなさんにもご覧いただきたい。
リック(仮名)さん
●東京都 / 小学5年生
学校では菜園に取り組み、将来の夢である「大規模農園の経営と6次産業化」をテーマにした熱い動画をつくってくれたリックさん。「これまでも動画作成には興味はあったが、自分には難しいと思って尻込みしていた部分があった。いろいろ触ってみることでできることが沢山あることがわかってとても楽しかったし、これからもどんどん使ってみたいと思いました」と、講座の満足度を語っていた。
また、「動きが速く、画質がとてもいい。画面が大きいし、サクサク起動する。動作音が静か」と大満足のファーストPCは、すでにリックさんの宝物になっている。「スマホやタブレットは観るほうが中心になってしまうが、パソコンはつくるほうもできる」ということで、リックさんが、これからどんなクリエイティブな活動をするのかが楽しみだ。
もっちー(仮名)さん ●東京都 / 小学5年生
アナウンサーを目指すもっちーさんは、落ち着いた話し方で、趣味の生け花などを紹介する動画作品をつくり上げた。
講座の感想を聞いてみると、「リックくんの動画がすごかった」と、友だちの動画を見てとても感動したことを素直に伝えてくれた。さらに、「小林先生の自己紹介動画も印象的で、オンラインでもわかりやすく伝えてくれる点がよかった。これからはゲームの動画も撮って編集しようと思います」と、今後の活用方法を語ってくれた。
今回贈られたファーストPC「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」については、「AMDのRyzenが入っているところがよい」と、PC通な一面も見せたもっちーさん。「画面が大きいところが気に入っている」ということで、これからも好きなゲームや動画作成などで、ぜひPCをフル活用してほしい。
タイ(仮名)さん
●東京都 / 小学4年生
バスケットボール好きのタイさんは、自己紹介動画でもシュートをゴールへ見事に決めている様子を撮り、自分の「好き」を上手に表現していた。
5年生の多いAMDキッズメンバーの中で、唯一の4年生だったが、学年の違いを感じないほど意欲的に頑張っている姿が印象的だった。今回の撮影期間は1週間と短期間だったが、そのなかで時間をやりくりして外での撮影を行ったということもあり、動画が完成したときの喜びも大きかったそうだ。講座では、「みんなの好きな食べ物の話が楽しかった」と、画面越しの交流も楽しんでいた。
ファーストPCを使ってみて、「起動が早くて画面が綺麗。外観のグレーが冷たい印象でかっこいいし、キーボードを打つ感触が気持ち良い。簡単に作業が出来るので驚いた」と話すタイさん。今後の使い道について聞いてみると、「キーボードのタイピングをマスターしたい。動画を撮りパソコンで管理していきたい」と、たくさんの目標を語ってくれた。ぜひ、ひとつひとつ目標を叶えていってほしい。
ハル(仮名)さん ●愛知県 / 小学5年生
自己紹介動画では、活動しているボーイスカウトの姿も見せてくれたハルさん。「先生のメガネが丸いことに気付いて、笑いをこらえるのが大変でした」と、講座終了後に打ち明けてくれた。YouTuberを目指したいと話し、動画作成をしたことで、「これからはYouTubeの投稿にもチャレンジしたくなった」と意欲を見せていた。
小学校では1人1台配付されたノートPCを使っているハルさんだが、ファーストPC「IdeaPad Slim 560 Pro(16)」を使ってみて、その性能の違いに驚き、「小学生であっても、よいPCを使うのが大事だと思った」と話していた。また、スマホとの違いとして、「PCはスマホより、アプリの起動が早い。検索しやすいし、見やすい」というメリットを挙げ、「動画編集でPCが止まらないのがよかった」と、満足したようだ。
この動画作成の経験をきっかけに、ハルさんがYouTubeで作品を発表できることを期待したい。
子どもたちからは、講座についての感想もたくさん寄せられ、「小林先生が優しくゆっくり丁寧にわかりやすく教えたくれたのが良かったです。動画をつくるのが簡単ということも分かったし、生まれて初めてつくった動画という成果物が残せたところも良かったです」「始まる前は難しそうだなと思っていたけれど、小林先生がとても分かりやすくひとつひとつ優しく教えてくださったので、自分にもできることがわかって、すごく面白かったです」など、全員が3回の講座に満足したことを伝えてくれた。
「AMDキッズキャンペーン」では子どもたちからのリクエストも受付中!
以上で、全6回にわたる「AMDキッズ 動画クリエイタースクール」連載は終了となる。「AMDキッズキャンペーン」では、これまでにもネットリテラシーやプログラミングなど、様々なテーマで取り組んできたが、今後もPCを活用した学びや、子どもたちの興味関心を育んだりできる企画を行っていく予定だ。
次回の「AMDキッズ」キャンペーンについては、決まり次第「アスキーキッズ」のページや公式SNSなどでお知らせするので、ぜひ最新情報を定期的にチェックしてほしい。