デスクトップPCを自作するときに悩まされるのがビデオカードの選択。ビデオカードは価格の幅が広く、自分が遊ぼうとしているゲームにぴったりのパフォーマンスを持つ製品を探し出すのが困難だ。ゲームも映像にコダワリが凄く、画質設定を最高設定にすると、とても重くなるMMORPGや3Dキャラクターを操作する格闘ゲームから、2D絵と文字で展開するアドベンチャーゲーム&ブラウザーゲームなど、処理の重さはピンキリだ。
ひと昔前は、映像が美麗である重いゲームは、ハイエンドなビデオカードを必要としたが、最近は解像度がフルHDだったり、画質設定が高くなければミドルクラスのビデオカードでも十分快適に動作する。なかでもAMDの「Radeon」シリーズは、ハイエンドの「Radeon VII」こそ一般流通製品では最もVRAMが多く、価格も高価だが、ミドルクラスは競合のGeForceよりもコスパに優れている傾向にある。
そこで今回は魅力的な女性キャラクターで人気も高い3月に発売されたばかりのコーエーテクモゲームスの「DEAD OR ALIVE 6」(DOA6)を、快適にプレイできるがコスパのよいビデオカードはどれなのか検証してみた。
まずは検証用に用意したパーツと周辺機器をご紹介したい。今回用意したのは、最新のPCゲームで推奨ビデオカードとして上がるAMDの「Radeon RX 590」と、やや古いがRX 590が発売されたことで低価格化している「Radeon RX 580」。そして、比較としてNVIDIAの「GeForce GTX 1660 Ti」と「GeForce GTX 1060」を用意。RX 590の対抗としては、GTX 1660を用意すべきだが、本検証時には用意できなかったのでご容赦願いたい。GTX 1060は、GTX 1660 Tiが発売されるまで、長い間ミドルクラスの定番として使われてきているので使用した。
ASUS「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」
搭載チップ:Radeon RX 580
ビデオメモリー:GDDR5 8GB
端子:DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、DVI-D×1
ASUS「ROG-STRIX-RX590-8G-GAMING」
搭載チップ:Radeon RX 590
ビデオメモリー:GDDR5 8GB
端子:DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、DVI-D×1
ASUS「ROG STRIX-GTX1060-O6G-GAMING」
搭載チップ:GeForce GTX 1060
ビデオメモリー:GDDR5 6GB
端子:DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2、DVI-D×1
ASUS「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」
搭載チップ:GeForce GTX 1660 Ti
ビデオメモリー:GDDR5 6GB
端子:DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2