製品名:ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II
メーカー:ASUS
実売価格:5万円前後
「ROG STRIX」と言えば、ROGシリーズの中でもゲーミングにフォーカスしたラインナップ。過度なOC設計や過度な機能を搭載しない点で、「ROG CROSSHAIR」よりも手ごろな価格、そして電源回路などはROGの信頼性と、バランスのよいゲーミングマザーボードという印象がある。
そんなROG STRIXにも、昨年から続くAMD X570のリフレッシュの波が訪れている。2021年末に発売されたROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIは、2022年仕様のAMD X570搭載ゲーミングマザーボードだ。
「ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II」の主なスペック | |
---|---|
対応ソケット | Socket AM4 |
チップセット | AMD X570 |
フォームファクター | ATX |
メモリースロット | DDR4×4(最大128GB) |
対応メモリークロック | DDR4-5100+(OC)~3400(OC)、DDR4-3200~2133 |
拡張スロット | PCI Express 4.0 x16×3(x16/-/x4、x8/x8/x4)、PCI Express 4.0 x1×2(うち1基はチップセット側x16スロットと排他利用) |
ストレージインターフェース | SATA 3.0(6Gbps)×8、M.2(PCIe 4.0 x4/SATA 3.0)×2 |
ネットワーク | 2.5Gb LAN(Realtek RTL8125B)、1Gb LAN(Intel I211-AT)、Wi-Fi 6E(MediaTek MT7921K) |
サウンド | 7.1ch HDオーディオ(SupremeFX S1220A) |
リアインターフェース | USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×7、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.2×1、オーディオ端子×5、S/PDIF×1など |
M/B上インターフェース | 第2世代アドレサブルLEDヘッダー×2、Aura RGB LEDヘッダー×2、USB 3.2 Gen 2 Type-Cヘッダー×1、USB 3.2 Gen 1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×2など |
ROG STRIXのマイナーチェンジモデル
VRMヒートシンクについては、前モデル「ROG Strix X570-E Gaming」とほとんど変わらない見た目。ソケット左、上の2ピースをヒートパイプで結んだ構造だ。一方、チップセットヒートシンクとM.2ヒートシンクといったマザーボード下半分は、全体的な形としては前モデルと同じだが、ファンレス方式へと変わった。
表面形状も若干変わり、チップセットヒートシンクには斜めの彫り込みを加えて表面積を増やし、2つのM.2ヒートシンクもデザインが変わった。単純には言えないが、チップセット側の放熱面積は相当拡大しているだろう。冷却性能の向上を目指したデザイン変更ではないかと思われる。
CPU電源回路を見てみよう。CPU電源端子は8+4ピン。8ピンEPS12V側は金属カバーで覆われた「ProCool II電源コネクタ」を採用している。CPU電源回路は12+4フェーズ。フェーズ数としては十分な数だ。PWMコントローラは同社「Digi+VRM」。刻印は「ASP1405I」だ。MOSFETはonsemiの「FDMF3170」Smart Power Stage。最大70Aに対応している。
前モデルをレビューしていないので、MOSFETが変更されたのかどうか確認できないのだが、最大アンペア数は向上している可能性がある。……と言うのも、70A品の採用が加速したのは比較的最近のことだからだ。また、下位モデルのROG STRIX X570-F Gamingは最大50A対応のVishay「SiC639」を用いていたので、それと比べるとROG STRIX X570-E GAMING WIFI IIのCPU電源回路は断然上位であると言える。