町を支配するカルト教団との攻防という大筋はあるが、メインの目的放置でバスフィッシングや狩猟(弓矢)、セスナでの大空の旅(爆撃もある)を満喫するのもありな人気ゲームタイトルの「Far Cry 5」は、じっくりゲームをプレイしたい人にぜひともオススメしたいタイトルのひとつだ。
HDRかつウルトラワイド解像度でプレイできる
そんな「Far Cry 5」は、最新タイトルだけあって、21:9のウルトラワイド解像度や4K解像度、HDRに対応しているのもうれしいところ。
さすがに、4Kゲーミングは必要なPCスペックが高くなるが、最近はフルHDやWQHD解像度でHDRコンテンツに対応するPC向け液晶ディスプレーが増加中だ。そこで、解像度2560×1440ドットのHDR液晶ディスプレーとRadeon RXシリーズで「Far Cry 5」をプレイしてみた。
ちなみにHDR表示のオン、オフはフレームレートに影響しない。そのため、フルHD解像度のHDR10対応液晶ディスプレーなら、ミドルGPU搭載ビデオカードでHDRゲーミングが可能になる可能性も大いにある。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-8700K」 (6コア/12スレッド、定格3.7GHz、最大4.7GHz、TDP95W) |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX Z370-G GAMING」 (Intel Z370、Micro ATX) |
メモリー | ARK「ARD4-U16G48SB-26V-D Samsung Edition」 (DDR4-2666 8GB×2) |
ビデオカード | ASUS「ROG-STRIX-RXVEGA64-O8G-GAMING」 (Radeon RX Vega 64 8GB) |
HDD | Kingston 「SSDNow KC400 256GB」 (2.5インチ、SATA3) |
電源ユニット | Seasonic「SSR-750TD」 (750W、80PLUS Titanium) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
グラフィックドライバー | Radeon Software Adrenalin Edition 18.3.4 March23 |
Radeon RX 580でも快適プレイ
「Far Cry 5」はAMD Radeon GPUに最適化されているという。そこで、マイニング需要の低下&撤退マイナーの増加で在庫が回復し、価格も良い感じに下がってきている「Radeon RX 580」でもパフォーマンスをチェックしてみた。
テスト環境は、HDRテスト時と同じで、ビデオカードのみをRX 580搭載のASUS「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」に変更し、「Far Cry 5」内蔵ベンチマークを解像度1920×1080ドット、2560×1440ドット、3440×1440ドット、3840×2160ドット、描画設定「中」、「高」、「最高」で行なっている。
さすがに4K解像度では、描画設定「中」でも30fpsを切ってしまうが、それ以外の解像度ではプレイ可能なフレームレートになっている。
実際、テクスチャー品質「最高」のまま、水や影、植物の品質を「中」に下げて、21:9比のウルトラワイド解像度の3440×1440ドットで、メイン、サブミッション、釣り、狩りを計20時間程度プレイしたが、Radeon RX 580で快適に遊べた。
FreeSync 2対応液晶の登場でRadeonの価値はさらに高まる
Radeon RXシリーズなら「Far Cry 5」をウルトラワイド解像度で快適に遊べることを改めて確認できた。
年内には、「FreeSync 2」に対応する液晶ディスプレーも発売される予定だ。スタッタリングやティアリングのない表示を実現するAMD独自のディスプレー同期技術となる「FreeSync」に、HDRへの対応と低フレームレート補完技術を盛り込んだのが、「FreeSync 2」だ。
「FreeSync 2」は、従来のFreeSync対応GPUならそのまま使用可能になっており、複雑な設定なども不要になっている。対応ディスプレーが発売されれば、Radeon RXシリーズの価値はさらに高まることになる。PCゲーミングにおいて、RadeonとFreeSync 2の今後の展開には大いに期待したいところだ。