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フォートナイトが設定次第で120fps超え!2万円以下で買えるRyzenGはコスパ最強

 AMDのCPUラインアップには、グラフィックス機能が統合されたAPU(Accelerated Processing Unit)が用意されているが、その最新世代となるものが「Ryzen G」シリーズである。

 このRyzen Gシリーズは、開発コードネーム「Raven Ridge」と呼ばれていたもので、CPU性能もさることながら高い3Dグラフィックス性能を備えている点が大きな特徴だ。

 今回は、そのRyzen Gシリーズに属する「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」の2つのAPUについて、どの程度ゲームが快適にプレイできるのかを探ってみたい。

CPUにRyzenを、GPUにRadeon Vegaを組み合わせた最新世代のAPU

 まずは、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの仕様について説明しておこう。これらのRyzen Gシリーズは、CPUコアにRyzenシリーズを、GPUコアにRadeon Vega世代のものを組み合わせた最新世代のAPUとなる。

 Ryzen 5 2400GのCPU側は、第2世代のZenマイクロアーキテクチャーを採用し、CPUコアのクラスターとなる「CCX」(CPU Compulex)を1基実装したものとなっている。

CPUコアにRyzenを、GPUコアにRadeon Vegaを組み合わせたAPU「Ryzen 5 2400G」

 第2世代のZenマイクロアーキテクチャーでは、CCXは4個のCPUコアと4MBの共有L3キャッシュで構成されるため、Ryzen 5 2400GのCPUコア数は4基、L3キャッシュ容量は4MBとなる。ただし、Ryzen 5 2400GではSMT(Simultaneous MultiThreading)がサポートされているため、4コア8スレッドタイプのCPUとなるわけだ。

 また、ベースクロックは3.6GHzで、自動クロックアップ機能「Precision Boost 2」により、動作クロックは3.9GHzまで上昇する。さらに、メモリーにDDR4-2933をサポートしている点は、Raven Ridgeの注目点の1つだ。

パッケージ上部にシルバーの“PROCESSOR WITH RADEON VEGA GRAPHICS”の文言とVEGAのロゴが追加されている

 一方、Ryzen 5 2400Gに統合されたGPUコアは「Radeon Vega 11 Graphics」と呼ばれるもの。このコア名に含まれる“11”という数字は、演算ユニットである「Compute Unit」の数を示している。

 ただ、ここで言うCompute Unitは、Radeon Vega 11 GraphicsがRadeon Vega世代をベースにしたGPUコアであるため、プリミティブシェーダーや新しいジオメトリエンジンが組み合わされた「Next-Generation Compute Unit」のことを差す。

200ドル未満の製品での性能比較。インテル製品に比べて高い競争力を持っている

 また、Radeon Vega 11 Graphicsも、デスクトップ向けRadeonシリーズと同様に「Graphics Core Next」(以下、GCN)アーキテクチャーを採用しているため、Compute Unitは「Stream Processor」と呼ばれる16基のシェーダプロセッサーを束ねたものを4基で構成されており、それゆえStream Processorの総数は16×4×11で704基となる計算だ。

 なお、グラフィックスメモリーはシステムメモリの一部を共有するUMA(Unified Memory Architecture)方式を採用している。しかし、Ryzen 5 2400Gは、前述しているようにメモリーはDDR4-2933に対応しているため、従来のグラフィックス機能統合型CPUに比べて、メモリー帯域幅も向上している点もトピックのひとつと言える。

Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの比較

 続いてRyzen 3 2200GのCPUコアだが、1基のCCXで構成されている点はRyzen 5 2400Gと同じ。ただし、Ryzen 3 2200GではSMTがサポートされていないため、4コア4スレッドタイプのCPUとなる。また、動作クロックもベースが3.5GHz、ブーストが3.7GHzと、Ryzen 5 2400Gから若干低めに抑えられている。その一方で4MBのL3キャッシュを備える点や、メモリーにDDR4-2933に対応する点は変わっていない。

 Ryzen 3 2200Gに統合されたGPUコアは、「Radeon Vega 8 Graphics」で、その名のとおりCompute Unit数は8基となる。Compute Unitの構成などはRyzen 5 2400Gと同じであるため、Stream Processorの総数は512基となり、これはRyzen 5 2400Gの70%強の規模だ。

Ryzen Gシリーズには標準でWraith Stealthクーラーが付属する

 GPUコアの最大動作クロックもRyzen 5 2400Gが1250MHzであるのに対して、Ryzen 3 2200Gでは1100MHzと150MHz低い。そのほか、グラフィックスメモリーはUMA方式でシステムメモリーの一部を共有する点などは、Ryzen 5 2400Gを踏襲した仕様となっている。

 下表は、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの主なスペックを、競合製品となる「Core i5-8400」(以下、i5-8400)とともにまとめたものだ。Ryzen Gシリーズの2製品に統合されたグラフィックス機能がかなり大規模なものであることがわかるはずだ。

Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの主なスペック
  Ryzen 5 2400G Ryzen 3 2200G Core i5-8400
開発コードネーム Raven Ridge Coffee Lake-S
製造プロセス 14nm FinFET 14nm++
CPUコア数/スレッド数 4/8 4/4 6/6
ベースクロック 3.6GHz 3.5GHz 2.8GHz
ブーストクロック 3.9GHz 3.7GHz 4.0GHz
L3キャッシュ 4MB 9MB
対応メモリー DDR4-2933 DDR4-2666
メモリーチャネル数 2ch
GPUコア Radeon Vega 11 Graphics Radeon Vega 8 Graphics Intel UHD Graphics 630
GPU最大クロック 1250MHz 1100MHz 1050MHz
GPUシェーダープロセッサー数 704基 512基 24基
GPU演算ユニット数 11基 8基 非公開
GPUテクスチャユニット数 44基 32基 非公開
TDP 65
Radeon SettingsにおけるRyzen 5 2400Gのハードウェア情報
Radeon SettingsにおけるRyzen 5 2200Gのハードウェア情報

Ryzen GシリーズとCori i5-8400で性能チェック

 それでは、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gのゲームパフォーマンスを見ていこう。今回、比較対象にはi5-8400を用意。Ryzen Gシリーズの2製品のグラフィックスドライバーには、2018年7月末の時点で最新バージョンとなる「Radeon Software Adrenalin Edition 18.7.1」を利用した。

 このRadeon Softwareは、バージョンアップが進むごとに、さまざまなタイトルに最適化が施されているため、アップデート情報には注目しておきたいところだ。少し話が反れてしまったが、そのほかのテスト環境は以下のとおりとなる。

AMDテスト環境
CPU AMD「Ryzen 5 2400G」(3.6GHz、最大3.9GHz)
AMD「Ryzen 3 2200G」(3.5GHz、最大3.7GHz)
マザーボード GIGABYTE「AB350N-GAMING WIFI」(AMD B350)
メモリー DDR4-2933 8GB×2
SSD Samsung「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
グラフィックスドライバー Radeon Software Adrenalin Edition 18.7.1
OS Windows 10 Pro 64bit版
インテルテスト環境
CPU Intel「Core i5-8400」(2.8GHz、最大4.0GHz)
マザーボード ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」(Intel Z370)
メモリー DDR4-2666 8GB×2
SSD Samsung「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
グラフィックスドライバー 24.20.100.6194
OS Windows 10 Pro 64bit版

フォートナイトやFFXIVなどで快適なプレイが実現

 まずは、3D性能では定番のベンチマークである「3DMark」(Version 2.5.5029)の結果から見ていこう。

3DMark better→

 「Fire Strike」においてRyzen 5 2400Gは、i5-8400の2.5倍以上のスコアを叩き出し、格の違いを見せつけている。「Fire Strike Extreme」や「Time Spy」でも両者の差は明白で、Ryzen 5 2400Gの3D性能の高さに疑いの余地はない。

 一方のRyzen 3 2200Gは、Fire StrikeとFire Strike Extremeで17〜18%、Time Spyで23%、Ryzen 5 2400Gからそれぞれスコアを落としているが、それでもi5-8400の2.2〜2.3倍のスコアを発揮している点は注目に価する。

 なお、Time SpyでRyzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの差が若干開いたのは、Time SpyにおいてはCPU性能がスコアに与える影響がそれなりに大きいため、8スレッドに対応しているRyzen 5 2400GがRyzen 3 2200Gよりスコアを伸ばしやすかったと捉えるのが妥当だろう。

 続いて人気の高いアクションゲーム「Fortnite(フォートナイト)」の結果を見てみよう。フォートナイトでは実際にプレイして、そのリプレイデータにおいて同じシーンを1分間再生。その間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得。2回テストを行ない、その平均をスコアとして採用している。

 なお、画面設定から品質に「中」と「低」を選択し、解像度は多くのユーザーが利用しているであろう1920×1080ドットに固定している。

フォートナイト平均フレームレート better→
フォートナイト最小フレームレート better→

 フォートナイトでもRyzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gは、i5-8400に大差を付ける格好となった。低品質ではあるが、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gは最小フレームレートが100fpsを越えており、かなり快適なプレイができることは間違いない。Ryzen 5 2400Gにいたっては、中品質でも平均フレームレートが60fpsに迫っている点は立派だ。

 続いて世界的にも人気の高いMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークツールである「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の結果をグラフに示す。今回は、解像度を1920×1080ドットに固定し、「最高品質」と「標準品質(デスクトップPC)」の2つのプリセットでテストを実行した。

FFXIV: 紅蓮のリベレーター総合スコア better→
FFXIV: 紅蓮のリベレーター平均フレームレート better→

 Ryzen 5 2400Gの標準品質(デスクトップPC)におけるスコアは5058と、スクウェア・エニックスが指標で「とても快適」とするスコア5000越えを実現。Ryzen 3 2200Gもスコア5000にあとわずか届いていないものの、それでも指標では「快適」となるスコア3500オーバーだ。

 Ryzen 5 2400Gは最高品質でも良好なスコアを発揮しており、このスコアは指標では「やや快適」にあたるもので、最高品質でも標準的な動作は見込めそうだ。なお、平均フレームレートは、総合スコアを踏襲したものとなっているが、Ryzen 5 2400Gは、標準品質(デスクトップPC)で、平均35fps弱を発揮している点は評価できる。

Ryzen Gシリーズとi5-8400との差は歴然

 描画負荷が比較的軽めなゲームとして「Overwatch」のパフォーマンスも確認しておこう。今回は、練習場における平均フレームレートと最小フレームレートをFrapsで取得。それを2回実行し、その平均をスコアとしている。解像度は1920×1080ドットに固定し、グラフィック品質には「高」と「ノーマル」を採用。なお、レンダースケールは75%で統一している。

Overwatch平均フレームレート better→
Overwatch最小フレームレート better→

 Ryzen 5 2400Gは高品質でも最小フレームレートが60fpsを上回り、平均フレームレートは75.6fpsを記録。Ryzen 3 2200Gも最小フレームレートが60fpsにあとわずかなところまで迫っており、ノーマル品質に設定を下げると最小フレームレートは71.0fpsまで向上し、かなり快適なプレイができそうだ。なお、i5-8400との差は一目瞭然。Overwatchでも、Ryzen Gシリーズの2製品のポテンシャルの高さがうかがい知れる。

 描画負荷が比較的軽めのゲームでの挙動もチェックしておきたい。まずは、「ドラゴンクエストX ベンチマーク」の結果からだが、今回はグラフィック設定から「最高品質」と「標準品質」の2つを選択。解像度は1920×1080ドットである。

ドラゴンクエストX better→

 ドラゴンクエストX ベンチマークでは、i5-8400が踏ん張りを見せるものの、それでも最高品質においてスクウェア・エニックスの指標では「快適」止まり。しかし、Ryzen 5 2400GとRyzen 5 2200Gは指標では「かなり快適」の評価を得るまでの高いスコアを発揮している。

 標準品質にいたっては、両者ともに11000前後までスコアが高まり、評価も「すごく快適」まで向上している。Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gで、ドラゴンクエストXはかなり快適に遊べそうだ。

 最後に、いまだ根強い人気を誇る「ファンタシースターオンライン2」(以下、PSO2)の公式ベンチマークも実行しておこう。今回のテストでは、解像度は1920×1080ドットに固定し、簡易描画設定から標準的な「3」と少し負荷が高めな「5」を選択している。

ファンタシースターオンライン2 better→

 PSO2ベンチでは、快適に動作するかどうかはスコア5000が1つの目安になるのだが、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gは、簡易描画設定5でそれを満たす結果となった。とくに、Ryzen 5 2400Gは簡易描画設定3にするとスコアは12889と勢いよく伸び、i5-8400の3倍以上にまで達している点は驚きだ。

コストパフォーマンスの高さは抜群 エントリーユーザーには魅力的な製品

 今回のテスト結果を見れば、Ryzen 5 2400GやRyzen 3 2200Gで、フォートナイトやファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター、それにOverwatchなどでは、設定を適切に選択することで、かなり快適にプレイできることがわかる。

フォートナイトやOverwatchなどは、設定を適切に選択することでかなり快適にプレイできる

 しかも、Ryzen 5 2400Gの価格は実売で1万7000円〜1万9000円、Ryzen 3 2200Gは1万1000円〜1万4000円と、2万〜2万3000円で販売されているi5-8400に比べるとかなり安い。

 さらに、ゲームをプレイするのに、Ryzen Gシリーズではグラフィックスカードを購入しなくてもいいわけで、コストパフォーマンスについてはRyzen Gシリーズに軍配が挙がるのは言うまでもないだろう。また、自己責任にはなるが、定格でややパワーが足らない場合でも、オーバークロックにより快適度を向上させることも可能だ。

 そのため、これからPCをゲームを始めてみたいがあまりコストを掛けたくないというエントリーユーザーにとって、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gはかなり魅力的な選択肢ではないだろうか。

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