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今組むゲーミングPCにRyzen 7がオススメなワケ

Ryzen 7は9900Kの差額分で高性能GPUを加えてもっとゲームも快適に!

 メインストリーム向けCPUとして初めて8コア16スレッドを実現したAMD「Ryzen 7」シリーズに続いて、インテルも8コア16スレッドになるCPU「Core i9-9900K」を投入。これにより、メインストリームの自作PCは、物理8コア時代に突入した。CPUのコアが多いと複数作業が快適になるため、ゲームプレイ中の録画や実況配信に向く。そのため、PCゲームを快適にプレイしたい人はそうしたメニーコアなCPUを狙っていきたい。

AMDとインテル共にメインストリームのCPUは8コア16スレッドCPUになった。価格面ではRyzenが圧倒的に有利だが、パフォーマンス面では後発のインテルの方が優勢だ

予算20万円以上が必要なi9-9900Kゲーミング構成

 とはいえ、一般的にゲーミングPCを組む際の予算は、税込20万円前後がひとつのラインになっている、CPUに「Core i9-9900K」を据えてしまうと、16スレッド、ハイクロック動作に必要な電力供給するために強化された電源回路を備えるZ390チップセット搭載マザーボードに、安定して全コア負荷時に4.7GHz前後で動作させられる高い冷却性能を備えるCPUクーラーと、肝心のGPU以外に予算を割く必要性が出てしまう。

 PCケースや電源ユニットなど次第ではあるが、ザッと計算すると、選べるのはNVIDIA「GeForce GTX1060 6GB」を搭載する3万円前後のビデオカードになる。

 この「GeForce GTX1060 6GB」は、カジュアルゲーミングには十分な性能を備えているが、これからゲーミングPCを組むなら、ゲーム描画をより実写に近づける最新技術リアルタイムレイトレーシングに対応するNVIDIAの最新GPU「GeForce RTX 20」シリーズを搭載したビデオカードで組みたいのが、ゲーマー魂というものだ。

Windows 10に最新のアップデートを適用することで、「DirectX Raytracing(DXR)」に対応。あとは、対応ゲームと「GeForce RTX 20」シリーズを用意すれば、実写並みの描画を体験できるようになる
「バトルフィールドV」の「最高」画質設定(DX12)で、DXRを有効にした状態。爆発したトラックの炎が、視界をはじめ、水面や銃身などに映り込んでいる
DXR無効状態。画質の違いは一目瞭然だが、左上のフレームレート(D3D12)にも注目で、DXR有効時の負荷の高さがわかるだろう

Ryzen 7なら予算そのままにビデオカードをパワーアップできる

 そんな「Core i9-9900K」を使った構成では、予算を25万円程度までアップさせる方法もあるが、CPUを同じ8コア16スレッドの「Ryzen 7 2700X」にして、SocketAM4プラットフォームの構成に変えた方が2万円ほど安い。また、Ryzen 7 2700Xは、Core i9-9900Kと異なりCPUクーラーを標準で付属しているため、その分のコストカットも行なえるため、コストパフォーマンスが高い。

 AM4プラットフォームなら、2万円程度あるCPUの差額分に加え、高コスパなモデルが多い「AMD B450」チップセットのマザーボードや「Ryzen 7 2700X」付属のCPUクーラーを使うことで、5万円前後の予算をビデオカードに回すことができ、同じ20万円前後の予算で次世代のゲーム描画となるリアルタイムレイトレーシング技術をサポートするNVIDIA「GeForce RTX 2070」を搭載したゲーミングPCを組むことが可能になる。

 以下のPC構成では、メーカーによって価格が異なるので、CPUとマザーボード以外の価格は、各パーツの一般的な参考価格とした。

AMD Ryzen 7 2700X構成
CPU AMD「Ryzen 7 2700X」(8コア/16スレッド、3.7GHz〜4.3GHz、TDP105W) 4万3000円前後
CPUクーラー AMD「Wraith Prism」(CPU付属) 0円
マザーボード MSI「B450 TOMAHAWK」(Socket AM4、B450、ATX) 1万4000円前後
ビデオカード NVIDIA GeForce RTX 2070 7万円前後
メモリー DDR4-2666 8GB×2枚セット 1万8000円前後
SSD NVMe M.2 SSD 500GBクラス 2万円前後
PCケース ミドルタワーケース 2万円前後
電源ユニット 80PLUS GOLD 750Wクラス 1万円前後
総額 19万5000円前後
インテル Core i9-9900K構成
CPU インテル「Core i9-9900K」(8コア/16スレッド、3.6GHz〜5.0GHz、TDP95W) 6万6000円前後
CPUクーラー Corsair「H100i PRO RGB(CW-9060033-WW)」(簡易水冷クーラー) 1万7000円前後
マザーボード MSI「MPG Z390 GAMING PRO CARBON」(LGA1151、Z390、ATX) 2万4000円前後
ビデオカード NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB 3万円前後
メモリー DDR4-2666 8GB×2枚セット 1万8000円前後
SSD NVMe M.2 SSD 500GBクラス 2万円前後
PCケース ミドルタワーケース 2万円前後
電源ユニット 80PLUS GOLD 750Wクラス 1万円前後
総額 20万5000円前後
今回使用したのは、インテル300シリーズの最上位であるZ390チップセットを搭載したMSI「MPG Z390 GAMING PRO CARBON」。強化された電源回路や大型のVRMヒートシンクなど、どうしてもコストは高めになる
「Core i9-9900K」はCPUクーラーが別途必要になる。9900Kのパフォーマンスを最大限引き出すには、簡易水冷などの高冷却性能のCPUクーラーが必要だ

 SocketAM4プラットフォームは、マザーボードのコスパも優秀。第2世代Ryzenは各モデルともにCPUクーラーが付属しているのもポイントだ。

AMDプラットフォーム側で今回採用したのは、LEDイルミネーションや高耐久コンポーネントなどを採用しつつ、1万4000円前後で購入できるMSI製の「B450 TOMAHAWK」
8コア16スレッドCPUの「Ryzen 7」に安定して電力を供給できる電源回路と、そんな回路を冷却する大型ヒートシンクを備える
「Ryzen 7 2700X」には、LEDイルミネーション機能を備えるCPUクーラー「Wraith Prism」が標準で付属している
RTX 2070搭載のビデオカードは、7万円を切っている玄人志向「GF-RTX2070-E8GB/DF」をピックアップ。3スロットを占有する大型VGAクーラーを装備。デュアルファンにはLEDイルミネーション機能も備わっている

同額予算構成のパフォーマンスを比較

同じ予算でも構成次第でビデオカードはハイエンドGPUにできるのが、自作PCのおもしろいところだ

 ここからは、「Ryzen 7 2700X」+「GeForce RTX 2070」と「Core i9-9900K」+「GeForce GTX 1060 6GB」を使用したテスト環境を用意。実際に同額近いコストでどのくらいゲーミングのパフォーマンスが異なるのかをチェックしてみた。テスト環境は以下の通りで、CPUとマザーボード、ビデオカード以外の構成は同じになっている。

 パフォーマンスの計測には、「PUBG」こと「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」や「Shadow of the Tomb Raider」、「バトルフィールドV」といった実ゲームを使用している。

AMD Socket AM4環境
CPU AMD Ryzen 7 2700X(8コア/16スレッド、3.70GHz〜4.30GHz、TDP105W)
マザーボード MSI「B450 TOMAHAWK」(Socket AM4、B450、ATX)
メモリ G.SKILL「Trident Z RGB F4-3200C16D-16GTZR」(3200MHz※2666MHzで動作、8GB 2枚)
ビデオカード 玄人志向「GF-RTX2070-E8GB/DF」(GeForce RTX 2070、GDDR6 8GB)
SSD KingFast「F6 PRO 2710DCS23-360」(2.5インチ、360GB、SATA3)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO 64bit(Ver:1809)
Intel LGA1151環境
CPU Intel Core i9-9900K(8コア/16スレッド、3.6GHz〜5.0GHz、TDP95W)
マザーボード MSI「MPG Z390 GAMING PRO CARBON」(LGA1151、Z390、ATX)
ビデオカード 玄人志向「GK-GTX1060-E6GB/WHITE」(GeForce GTX 1060、GDDR5 6GB)
SSD KingFast「F6 PRO 2710DCS23-360」(2.5インチ、360GB、SATA3)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO 64bit(Ver:1809)
玄人志向「GF-RTX2070-E8GB/DF」のブーストクロックは、リファレンス準拠の1620MHzだが、実動作では1800MHz台にまでアップしていた

Ryzen 7+RTX 2070構成では4Kプレイも視野に入る

 まずは「PUBG」で計測を行なった。画質は最高の“ウルトラ”で固定し、解像度1920×1080ドットと3840×2160ドットに設定。DirectX11ベースのゲームになるため、フレームレートは「Fraps」を使用し、マップ「Erangel」をプレイした際のリプレイデータを再生させた際を計測。最小、平均、最大フレームレートをまとめている。

「Ryzen 7 2700X」+「GeForce RTX 2070 8GB」のフルHD解像度では、最小フレームレート60fpsオーバーを記録。ビデオカードの性能が異なるので当然といえば当然だが、「Core i9-9900K」+「GeForce GTX 1060 6GB」に20fps以上の差を付けた。

 フレームレートを優先して画質を落とせば、さらに高いフレームレートを維持し、リフレッシュレート100MHzオーバーのゲーミング液晶と組み合わせにも向く。

 一方、4K解像度時も最小こそ60fpsを切ってしまったが、画質次第では60fpsを維持してプレイできる結果に。「Core i9-9900K」+「GeForce GTX 1060 6GB」との差は平均で25fpsほどと、フルHD時よりもさらに広がった。

Ryzen 7+RTX 2070ならTomb Raiderの最新作も最高画質でプレイ可能

 続いては「Shadow of the Tomb Raider」結果を確認したい。APIはDirectX12を選択、画質はプリセットの“最高”としている。計測にはゲーム内ベンチマークを使い、リザルト画面で表示される「平均フレームレート」(実際に目にする画面のフレームレート)で比較した。

 同じ20万円前後の予算ながら、「Core i9-9900K」と「GeForce GTX 1060 6GB」の組み合わせでは平均フレームレートは快適プレイの指標である60fpsに、一歩届かなかったが、「Ryzen 7 2700X」+「GeForce RTX 2070」は余裕で60fpsオーバーを維持している。

 重たいゲームだけあって最高画質、4K解像度ではさすがに60fpsを維持するのは困難だったが、最高画質でも30fps台を維持できているのは、さすがNVIDIAの最新GPUといったところ。

BFVも最高画質でヌルヌルプレイが可能に

 最後にシリーズ最新作となる「バトルフィールドV」を試した。画質は“最高”を選択し、APIはDirectX12に設定。キャンペーンモード「ティライユール」を解像度1920×1080ドット、3840×2160ドットでプレイした際のフレームレートを「OCAT」で計測している。

 テストに使用した「ティライユール」の冒頭は、ドイツ兵の波状攻撃や丘上からの機銃掃射など、激しい銃撃戦が繰り広げられるシーンだ。なるべく同じ動きを心がけたが、リプレイや内蔵ベンチマークではないため、複数回計測し、平均値を出している。

 いずれも“最高”画質、4K解像度でのプレイは厳しいが、多くのユーザーが使用するフルHD解像度では平均60fpsを維持。そのうえ、「Ryzen 7 2700X」+「GeForce RTX 2070」なら、「Core i9-9900K」と「GeForce GTX 1060 6GB」の組み合わせよりも30fps以上高い、ゲーミング液晶でのプレイも十分考慮できる100fps前後の平均フレームレートになっている。

 ちなみに、画質を“中”に落とすと、同じシーンで平均フレームレートは120fps前後まで上昇する。描画を眺めている余裕がないマルチプレイでは“中”に落として、リフレッシュレート120MHzでのプレイを満喫するといいだろう。

同額予算で組むならSocketAM4でキマリ

 低コストで十分なパフォーマンスを発揮するRyzen 7やB450チップセット搭載マザーボードを組み合わせることで、同じ予算ながらゲーミングPCに最も大事なビデオカードに回せる予算を大幅増額できるのはとても魅力的と言える。

「Ryzen」シリーズはシングルスレッドの性能でCore iプロセッサーにやや劣る傾向があるため、ゲーム性能が伸び悩むことがある。しかしながら、決められた予算内で考えた際に、CPUよりもビデオカードに予算を振り分けたい際は、CPUはコストパフォーマンスの高いRyzenシリーズにし、予算の許す限り高性能なビデオカードを購入した方が、CPUに予算を割くよりも、当然ゲームプレイの快適度は高くなる。
Socket AM4は2020年まで続投するので、今はRYZEN 5 2600などでCPUのコストを抑え、来年登場する予定のZEN2に乗せ換えるといったこともできるので、長期的に見るとさらにコストパフォーマンスが良いと言える。

 また、余裕のできた予算を3200MHz駆動の高クロックのDDR4メモリーに回すことで、さらなるパフォーマンスアップを狙える。そうした事情も考慮して、「Ryzen 7 2700X」などの第二世代Ryzenを中心としたPC自作をしてみるのもおもしろい!

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