コストパフォーマンスの高いAMD Ryzenの登場により、ひさしぶりにPC自作をする人や、自作PCを始める人が増えているという。しかしながら、発売から2年以上経ったいまも、ショップスタッフにメモリー相性に関する質問があるようだ。
確かに、2017年の第1世代Ryzen発売当初は、メモリーの相性によって動作不良になるケースがあり、ショップスタッフからも“どのメモリーで動作するのかわからない”との声も上がっていた。しかし、最近はマザーボードのBIOS更新で改善しているという。
これはAMD向けマザーボードのBIOSに含まれているAMD提供ファームウェア「AGESA(AMD Generic Encapsulated System Architecture)」のメモリー設定周りに大きく手が加えられ、互換性や安定性が大幅に向上したためだ。
ちなみに、現行チップセットのAMD X470やB450を搭載するマザーボードや第2世代Ryzenなどについては、発売当初よりメモリー相性による不具合を聞くことは少ない。もちろん、メモリー起因の動作不良などもあるため皆無ではないが、これはRyzenに限ったことではなく、各プラットフォームであることだ。
それでも不安は付きまとうもの、そこで今回は格安系から定番メーカー品までのDDR4-2666 8GB×2枚セット品を7製品用意。実際に問題なく動作するか試してみることにした。
テスト環境には、CPUに最高DDR4-2933に対応する「Ryzen 7 2700X」、マザーボードにB450チップセット採用のMSI「B450 TOMAHAWK」を用意。
【テスト環境】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 7 2700X」(8コア/16スレッド、3.7~4.3GHz、TDP105W) |
マザーボード | MSI「B450 TOMAHAWK」(AMD B450) |
ビデオカード | NVIDIA「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」 |
ストレージ | KingFast「F6 PRO 2710DCS23-360」(2.5インチ、360GB、SATA3) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W、80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 Pro |