3200MHz動作のメモリー3製品も追加で検証
DDR4-2666メモリー7製品をチェックしたあとは、編集部で別途借りていたりした3200MHz動作のオーバークロックメモリー3製品を試してみることにした。
AMD Ryzenは、CPU内部バスのInfinity Fabricとメモリークロックが同期しているため、高クロックメモリーを使うことで、パフォーマンスが向上する。ゲーミングのフレームレートなどに影響するので、なるべく高クロックメモリーを狙っていきたい。
今回検証したのは、定番メモリーになるCORSAIR「Vengeance LPX」とG.Skill「Trident Z RGB」、さらにG.Skillから新たに登場した宝石のような煌びやかなLEDイルミネーションと鏡面加工されたヒートスプレッダーを備える「Trident Z Royal」。
DDR4-2666テスト時と同じく、各メモリーともに3200MHz駆動、設定されているCLで「MemTest86 V7.5」を実行すると、3製品ともにTest1~13をエラーなくパスした。
SAMSUNGチップ搭載のCORSAIR「Vengeance LPX」
1製品目はCORSAIR「Vengeance LPX」で、DDR4-3200 8GB×4枚セット「CMK32GX4M4B3200C16」から2枚を使用した。試したメモリーのバージョンは“4.31”で、メモリーチップは高いオーバークロック耐性で話題になったSAMUSUNG Bダイの「K4A8G085WB-BCPB」になる。メモリーチップの定格クロックは2133MHzになるが、電圧1.35V、3200MHz、CL16-18-18-36動作をサポートしている。
G.Skill「Trident Z RGB」&「Trident Z Royal」を試す
最後は3200MHz、CL16-18-18駆動となるG.Skill「Trident Z RGB」の「F4-3200C16D-16GTZR」と、「Trident Z Royal」の「F4-3200C16D-16GTRS」の動作をチェック。ともにメモリーチップは2133MHz駆動のHynix製で、CLは16-18-18-38になっている。
10製品が問題なく動作、相性に不安なし
DDR4-2666、3200動作のメモリー10製品を「Ryzen 7 2700X」を搭載したローエンドマザーボードMSI「B450 TOMOHAWK」で試してきたが、いずれのメモリーも問題なく認識。PassMark「MemTest86 V7.5」でのメモリーテストもエラーなしでパスできた。PC自作では、相性問題は付きものだが、“AMD Ryzen=メモリー相性が厳しい”というのは、過去の話と言って問題ないだろう。