Ryzen+Radeon RX 590なら3タイトルとも推奨環境以上
さて、肝心なのはRadeon RX 590で3タイトルがどのくらい快適にプレイできるのか、どのくらいの画質設定が可能なのかだろう。3タイトルとは言ってもうち2タイトルの発売はまだ先の話なので、ここではこの記事を執筆中に販売開始されたBIOHAZARD RE:2は同タイトルで、残るDevil May Cry 5とTom Clancy’s The Division 2は、旧タイトルや推奨スペックが近いタイトルを選んでテストしたい。
さきに3タイトルの推奨環境をまとめてみよう。
BIOHAZARD RE:2 | |
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CPU | FX-9590またはIntel Core i7-3770K以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ビデオカード | AMD Radeon RX 380(3GB)またはNVIDIA GeForce GTX 1060以上 |
DirectX | 11 |
ストレージ | 26GB以上 |
Devil May Cry 5 | |
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CPU | Intel Core i7-4770 3.4GHz以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ビデオカード | NVIDIA GeForce GTX 960以上 |
DirectX | 11 |
ストレージ | 35GB以上 |
Tom Clancy’s The Division 2 | |
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CPU | AMD FX-8350またはIntel Core i7-3770以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ビデオカード | AMD Radeon R9 290またはNVIDIA GeForce GTX 970以上 |
DirectX | 11 |
ストレージ | 40GB以上 |
推奨スペックは最新パーツのスペックというわけではない。相当古いパーツが記載されている。そこで、主要なところをピックアップしてみよう。まずCPUについては、およそ4コア8スレッド以上と見ればよいだろう。ビデオカードについては、ここがなかなか難しいが、Devil May Cry 5は数世代前のミドルレンジGPU、ほか2つは数世代前のハイエンドGPUが記載されている。数世代前のハイエンドGPUは、現在に置き換えればミドルレンジGPUでパフォーマンスは足りるだろう。Radeon RX 590はミドルレンジのなかの上のグレードであるので、十分にカバーできると思われる。
いちおう、もう一つ推奨環境の定義に触れておくと、これはもっともポピュラーな環境で、平均的なプレイ環境が得られることを指す。併せて記載されることが多い最小環境はゲームがプレイできるギリギリのところで、1280×720ドット、低画質で30fps程度と、PCゲーミングらしい快適さとはほど遠い。推奨環境なら1920×1080ドット、標準画質で30〜60fpsといったところの動作が可能だ。やはり推奨環境は満たしておきたい。
今回のテスト環境について触れておこう。CPUはRyzen 7 2700を用意した。最新世代の8コア16スレッドCPUだけあって、推奨環境はなんなくクリアだ。いちおう、Radeon RX 590を購入したからといって、CPUとのバランスがとれていなければビデオカードの性能を引き出せないこともある。Ryzen世代であれば十分な余裕があるが、それ以前の世代のCPUをお使いならば、コスパもよいRyzen 5や高性能なRyzen 7に乗り換えてみてはいかがだろうか。
ほかには、マザーボードはAMD X470チップセット搭載モデル、メモリはDDR4-2933の8GB×2枚、ストレージはSSD、OSはWindows 10 64bit版とした。このあたりはCPUの仕様や現在のスタンダードなPC環境などに合わせているが、ゲーム性能について大きく左右するところではない。また、フレームレートは、ベンチマークモードを備えているタイトルについてはそれを、備えていないタイトルについてはFRRAPSを用いて平均フレームレートを算出した。それでは結果を見てみよう。