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Thunderbolt 3でRadeonを外付け!

MacBook ProをVGAボックス+RX 590でゲーミングPCに鍛えなおす(4/5)

気になるパフォーマンスは?

とりあえずMacのBootCamp環境でVGAボックスが起動したところで、どの程度のパフォーマンスが出るのかチェックしてみよう。まずは「3DMark」を利用するが、PCIe x4接続ゆえにパフォーマンスが出ないのは明らか。そこで今回は少し負荷を抑えたテスト中心で検証する。比較のベースラインとして、MacBook Proだけの状態(Iris Pro Graphics 655)の値も計測した。

↑「3DMark」のスコアー

GPUバスの帯域とCPUが4コア8スレッドのせいもあり、全体的にスコアーは低めだ。Core i9-9900Kでの検証と比較すると、Fire Strikeで25%程度のパフォーマンスダウンとなるが、むしろ帯域がx16からx4に下がって25%ダウンで済んだ、という方が驚きだ。Night RaidやSky Diverといった軽量グラフィックタスク主体のテストでは20000ポイント以上の高スコアーが出ていることを考えると、重量級ゲームより軽めのゲーム向け、といったところだろう。

続いて「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークを利用する。解像度と画質設定の組み合わせは“フルHD&最高品質”、“フルHD&標準品質(ノートPC用)”、そして“HD(1280×720ドット)&標準品質(ノートPC用)”とした。

↑「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」ベンチマークのスコアー

↑「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」ベンチマーク実施時の平均フレームレート

スコアーだけでは快適度が把握できないので平均フレームレートも載せてみたが、内蔵GPUでは画質を最低にし、かつ解像度もHDに落としてようやく平均40fpsを超えられるところが、VGAボックス経由でRX 590を利用すれば、フルHD&最高品質でも軽快に動く、ということが分かった。

では競技性の強いゲームではどうだろうか? ということで「Rainbow Six Siege」を試してみた。画質は“最高”および“低”とし、FF14と同様の組み合わせで検証する。レンダースケールは100%とし、内蔵ベンチマーク機能を利用し、ベンチマーク全体のフレームレートを比較する。ただこのベンチマーク機能、最低fpsがブレやすいため、参考値として考えていただきたい。

↑「Rainbow Six Siege」画質“最高”、1920×1080ドット時のフレームレート

↑「Rainbow Six Siege」画質“低”、1920×1080ドット時のフレームレート

↑「Rainbow Six Siege」画質“低”、1280×720ドット時のフレームレート

前述の通りベンチマーク機能の特性もあって最低fpsが落ち込みやすい(何回か回していれば一番重い設定でも100fps以上出ることはある)が、平均だけ見るとフルHD&画質“最高”でも十分プレイアブル。画質や解像度を下げれば高リフレッシュレート液晶でのプレイも視野に入れられる。気楽に楽しみたいのであれば、十分なパフォーマンスが得られるといってよいだろう。

ではもっと重いPUBGこと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」ではどうだろうか。こちらも画質“ウルトラ”と“非常に低い”設定とした。マップ“Vikendi”におけるリプレイ再生時のフレームレートを「OCAT」で測定した。

↑「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」画質“ウルトラ”、1920×1080ドット時のフレームレート

↑「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」画質“非常に低い”、1920×1080ドット時のフレームレート

↑「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」画質“非常に低い”、1280×720ドット時のフレームレート

画質“ウルトラ”では描画の重さが目に見えて重くなる。Core i9-9900KとRX 590の組み合わせなら平均60fpsは行けるところだが、やはりCPUパワーの違いとバスの狭さが強烈なボトルネックになっているようだ。だが画質を一番下の“非常に低い”まで落とせばフルHDでも十分ゲームになる。

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