DirectX 12や高解像度など
高負荷で真価を発揮するRadeonシリーズ
さて、今回テストを行うGPUは、先に挙げたRadeon VII、RX 590、GTX 1660 Ti、GTX 1660のほか、「Radeon RX Vega 56」(以下、RX Vega 56)と「Radeon RX 580」(以下、RX 580)、それに「GeForce RTX 2070」(以下、RTX 2070)、「GeForce GTX 1060 6GB」(以下、GTX 1060 6GB)の計8製品。つまり、ミドルレンジからアッパーミドルにおけるGPUの位置付けをハッキリしようというわけである。
利用したグラフィックスドライバは、Radeonシリーズが「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.3.3」、GeForceシリーズが「GeForce 419.67 Driver」と、いずれもテスト時における最新バージョンとなるものだ。
なお、CPUにはそれがなるべくボトルネックにならないよう「Core i7-8086K」を選択し、それ以外のテスト環境は表のとおりとなる。また、以下のテストにおいて、解像度は1920×1080ドット、2560×1440ドット、3840×2160ドットの3つを選択している。
テスト環境 | ||
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CPU | Intel「Core i7-8086K」(4.0GHz、最大5.0GHz) | |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX Z370-F GAMING」(Intel Z370) | |
メモリー | DDR4-2666 8GB×2 | |
SSD | SAMSUNG「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB) | |
電源 | SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold) | |
OS | Windows 10 Pro 64bit版(October 2018 Update) | |
ビデオカード | Radeon【AMD「Radeon Vega 56リファレンスカード」(8GB)、ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC」(8GB)、ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」(8GB)】 | NVIDIA【NVIDIA「GeFOrce RTX 2070 Founders Edition」(8GB)、ASUS「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」(6GB)、MSI「GeForce GTX 1660 GAMING X 6G」(6GB)、NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」(6GB)】 |
テスト方法は、Far Cry New DawnとForza Horizon 4についてはゲームに用意されたベンチマークモードを利用。それ以外は、実際にプレイし、1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「OCAT」(Version 1.4.0)および「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。
4K高解像度ではRadeon VIIがRTX 2070を圧倒
まずは、Far Cry New Dawnの結果から見ていこう。Far Cry New Dawnはゲームエンジンに前作の「Far Cry 5」と同じ「Dunia Engine 2」を採用している。それゆえ、Far Cry 5と同様にRadeonシリーズへの最適化が進んでいるわけだが、Radeon VIIは1920×1080ドットこそRTX 2070と肩を並べているものの、解像度が上がるにつれて差を広げ、格の違いを見せつけている。とくに、3840×2160ドットにいたっては、Radeon VIIは最小フレームレートが、RTX 2070の平均フレームレートを上回っている点はかなりインパクトが大きい。
また、RX Vega 56も安定してGTX 1660 Tiを上回るパフォーマンスを発揮しているほか、RX 590はGTX 1660と、RX 580はGTX 1060 6GBと、それぞれいい勝負を演じている。1920×1080ドットであれば、RX 580でも最小フレームレートが53fpsと、かなり快適にプレイできることは間違いない。