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現行AMD製CPU/GPUなら高スコアー獲得は難しくない

漆黒のヴィランズベンチ!現行RyzenとRadeonで高スコアー&快適動作!(2/5)

加藤勝明(KTU) 編集●AMD HEROES編集部

検証環境は?

最初に検証環境を紹介しよう。今回はCPUもビデオカードも全てAMD環境で統一している。FFXIVはNVIDIAのGameWorksを用いて設計されているため、Radeon系は高スコアーが出にくいというハンデはあるが、現行RadeonのパワーがあればFFXIVの描画システムはそれほど重くない。今回はRadeon VIIを筆頭にRX 560まで、すなわちPolaris~Vega世代のGPUをかき集めた。

CPUは第2世代Ryzenシリーズの一番上であるRyzen 7 2700X(Zen+世代)を準備したが、CPUの影響も見るためにRyzen 3 2200G(こちらはCPU部がZen世代)も準備した。メモリーはCPUの定格であるDDR4-2933とした。

【検証に用いたビデオカード】
AMD「Radeon VIIリファレンスカード」
Radeon「RX Vega 64 Limited Edition」
Radeon「RX Vega 56リファレンスカード」
ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」
ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX570 8G OC」
ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX560 4G」

今回の検証では、画質は最も重い“最高品質”に統一して計測する。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3通りだ。CPUごと(Ryzen 7 2700XとRyzen 3 2200G)のスコアーをまとめてチェックしよう。

Ryzen 7 2700X環境における漆黒のヴィランズベンチのスコアー

Ryzen 3 2200G環境における漆黒のヴィランズベンチのスコアー

スコアーはGPUの馬力順にキレイに並んでいるが、CPUのチョイスがスコアーに強く影響することがよく分かる。Radeon VII&フルHDの組み合わせの場合、CPUをRyzen 3 2200GからRyzen 7 2700Xに変更するだけでスコアーは2700ポイント近く伸びる。このベンチマークは実際のFFXIVクライアントと違い、フレームレートを出せるだけ出すように設計されている。高スコアーを出すことは高フレームレートを維持することだが、そのためにはCPUパワーが重要という訳だ。

GPUの方に目を向けてみると、Radeon VIIを先頭にVega 64→Vega 56という序列になっているが、Vega 64と56の差は意外なほど小さい(パワープロファイルを変更するスイッチは性能重視側に統一している)。そしてVega 56とRX 590、つまりVegaとPolarisの間には大きな性能ギャップがあることが分かる。歴代RadeonのGPUアーキテクチャーの違いがスコアーにしっかり出ている点に注目したい。

フルHDまたはWQHD環境において、スコアーから算出される快適度で“非常に快適”が確実に得られそうなラインは、Ryzen 7 2700XならRX 580まで、Ryzen 3 2200GだとRX 590以上となるが、4K環境ではRadeon VII一択となる。

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