■「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」ベンチマーク
ゲーム関係のベンチも試してみた。長時間プレイするゲームだからこそ消費電力は気になると思う。
低TDPモデルでも消費電力はほとんど変わらないが、CPU温度を見るとRyzen5-PRO 2400GEはRyzen5-2400Gから8℃も低くなっている。グラフでは確認できないがGPU関係のベンチは消費電力が暴れる傾向にある為、サンプリング時間の長い消費電力計では瞬間的に上下する消費電力を捉えきれていない可能性がある。
性能を維持しつつ低い消費電力は魅力的。
小型PCは通常モデルでも問題ない。
低TDPモデルのRyzenAPUを見てきたわけであるが、簡単にまとめると
・CPUとGPU性能は省電力モデルでもほとんど変わらない。
・消費電力とCPU温度が確かに低いが差は小さい。
と言ったところである。
性能は従来モデルとほとんど変わらない為、Ryzenの快適な処理性能や多くのゲームタイトルをプレイできるたけの実力はある。FF14ベンチの消費電力がマシン全体で75W以下とミドルクラスのグラフィックカードよりも低くなるのは特筆すべき点であろう。
低TDPモデルの消費電力は確かに低い。少しでも低消費電力を目指したい人には非常に魅力的に映るはずだ。ただ、ASROCKのDESKMINI A300のようなITXケースよりもずっと小さなPCでも、TDP従来のTDP65WのRyzenAPUに対応しており容易に組み込むことができる。つまり、省スペースマシンを組むために、低TDPモデルのRyzenAPUはベターではあるが必須という訳では無いと考えられる。(だからこそ単品販売されないのかも知れないが)
現状では単品販売されておらず、入手するにはメーカー製PCを購入する必要がある。世界的にはニッチなモデルかもしれないが消費電力に敏感なユーザーが多い日本向けに是非単品販売も期待したいところである。