「Cloud Gate」では省電力モデルの方が高いスコアをマーク!
■3DMark
次に、描画性能を測定するのに定番なベンチマークソフト「3DMark」で性能を計測。今回は「Fire Strike」と「Cloud Gate」の2種類を実施した。
Fire Strikeは他のベンチ同様、従来モデルとの差は無いが、Cloud Gateでは明確な差がついた。その内訳を見るとGraphics scoreが両社とも24000強で1%の差も無いが、物理演算のPhisics scoreはRyzen 5 2400Gが6876に対し、Ryzen 5 PRO 2400GEは5893と15%以上の差がついていた。今回実施したベンチではレアなケースだがこういうケースもあるということを覚えておこう。
■「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」ベンチマーク
今度は実ゲームのベンチマークソフトの定番である「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」ベンチマークで性能を比較。2400Gよりも2400GEの方がスコアがわずかに高いが、通常モデルと低TDPモデルとの差はほぼ無いと言って良いだろう。Ryzen 3 2200GEで「やや快適」と判定され内蔵グラフィックスでもフルHD解像度で十分プレイできるスコアとなっている。
■「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」ベンチマーク
ファイナルファンタジーXIVのベンチマークソフトは、記事の執筆中に新しいバージョンである「漆黒のヴィランズ」が登場したので急遽追加した。
紅蓮のリベレーターと比べると数値がデフレ化しているが、どのCPUでも「やや快適」判定であった。こちらでも通常モデルと低TDPモデルとの差は全くないと言って良いだろう。
■「ドラゴンクエストⅩオンライン」ベンチマーク
FF14よりも軽いゲームとして、内蔵GPUの性能比較に使われる「ドラゴンクエストⅩオンライン」ベンチマークでも性能を計測。標準画質だとRyzenAPUでは数値がインフレ気味になるので、最高画質で測定した。
Ryzen 5 PRO 2400GEとRyzen 5 2400Gで少し差が付いており、後者の方がスコアが高い。比較的、CPU性能に依存しやすいベンチなのでRyzen 5 PRO 2400GEのCPUクロックが下がる場面があったのかもしれない。ちなみに評価は、Ryzen 3 2200GEで「とても快適」判定となった。「ドラゴンクエストⅩオンライン」ならビデオカードがなくても、FF14以上に快適にプレイできそうだ。
■「ファンタシースターオンライン2:PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」
今年でサービス開始から7年目となる人気MMORPGで、「ドラゴンクエストⅩ」と同じライトなゲームであるPSO2も低TDPモデルの方が良い結果が出たが、誤差と言えなくもないレベルである。Ryzen 3 2200GEでも「快適に動作すると思われます。」判定であり、ハイライトシーン以外はほぼヌルヌルと快適動作していた。