Dota Auto Chessの快適動作を求めてfpsを計測してみた
さて、ではどの程度のスペックであれば快適にプレイできるのだろうか。Dota 2は最低動作環境のみ公開している。CPUはデュアルコア、2.8GHz以上、グラフィックはAMD Radeon HD2600/3600と、10年以上前のビデオカードでも動作できるという。ということは、解像度がフルHDであればAPUでも余裕で動作しそうだが、今回はあえて補助電源ありきのビデオカードで余裕のある環境を探りたかったため、「Ryzen 7 2700」と「Phantom Gaming X Radeon RX570」(8GB)を用意した。
ゲームの快適度は「Fraps」を用いてfpsを計測して確認した。ゲーム内設定はプリセットのままで、解像度はフルHD、WQHD、4Kをそれぞれ計測した。計測シーンは相手も自身もある程度チェスの数が増えてきて、エフェクトも派手になり始める10戦目くらいから1分間計測した。尚、今回はカスタムロビーを作成し、他のプレイヤーが入ってこられないようパスワードを設定して一人用で計測をしている。
フルHDとWQHDでは、どちらも最低fpsが80以上出ているため十分快適にプレイできることが分かったが、少し意外だったのが4K解像度でのプレイだ。
最低fpsが41fpsと、MOBAをプレイするうえで必要な最 低ラインの30fpsを10も上回っている。実プレイ中も特にラグや動作が困難になることはなかった。これであれば、Radeon RX 570でも十分に4Kの高画質で思い切りプレイすることができる。
1万円台のRX570でも快適にプレイできるはずだっ!
PCでプレイするゲームは、高価なPCが必要と思っている人もまだ多いようだが、今流行りの「Dota Auto Chess」のように、ゲームによってはRadeon RX 570のように安価なミドルクラスのビデオカードでも十分高解像度でプレイできることが分かった。
今回使用した「Phantom Gaming X Radeon RX570」は、VRAMが8GBで実売最安価格で2万7000円前後とやや高めだが、4Kでも余裕があったため、VRAMが4GBのRadeon RX 570でも4KもしくはWQHDで快適にプレイできるはず。Radeon RX 570の最安価格は「Phantom Gaming D Radeon RX570 4G」で1万4800円前後とかなりお買い得。ビデオカードが非塔載なデスクトップPCを使っている人なら、1万5000円以下で「Dota Auto Chess」が高解像度で遊べるようになる。
Dota Auto Chessは、とても軽いのでフルHDであれば、APUの内蔵GPUでも快適に遊べると思われる。7月7日には最新の第2世代Ryzen APUも登場する。また、従来のCPUよりもシングルスレッドの性能が向上し、ゲームの快適度が向上すると期待される第3世代Ryzenに、最新のビデオカード「Radeon RX 5700」も登場する。予算を抑えたいなら、Radeon RX 570を、今後のPCゲームのビッグタイトルのプレイも視野に入れて、増税前にPCを新調したい人は、7月7日発売の最新CPUやビデオカードを購入して自作するか、搭載BTO PCの購入を検討してみよう。