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GPUの切り替え機能は万能ではない
FX505DYには2種類のGPUが搭載されている。ひとつはRyzen Mobileに内蔵されている“Vega 8”、そして4GBのVRAMとともに実装されているRX 560Xの2つだ。dGPUの方がGPUコアの設計は古い(Polaris)が、CUはVega 8の2倍あるうえに専用のVRAMが使えるのでRX 560Xの方がパフォーマンスは上となる。
この2つのGPUは最前面になったアプリに応じて自動で切り替わる。この切替機能を提供しているのがプリインストールされている「AMD Display Optimizaion」だが、どのアプリ(ゲーム)が前面に来たときにdGPUを使うかは「Radeon設定」もしくはWindows10の“グラフィックの設定”で決定する。
一度ゲームを起動するとRadeon設定の「切替可能なグラフィックス」にアプリ名が残る。これを見て“未割り当て”になっているなら、手動で「高パフォーマンス」と設定する。こうすることで次回以降そのゲームを起動する時はdGPU側が使われるという仕掛けだ。Windows 10の設定でも同じような設定はできるが、インターフェース的にRadeon設定の方が使い良い。
ちなみに、今回テストした検証用個体にはRadeon設定はインストールされていなかった。しかしながら、ASUS独自のツール「Armory Crate」を起動し、そこからインストールすることができたので、製品版でもRadeon設定が見当たらないと思ったらArmory Crateを見るとよいだろう。
AMDから最新ドライバーを落としてドライバーのバージョンアップのついでにRaden設定を入れる方が手っ取り早いかもしれないが、GPUドライバーのバージョンを上げるとRadeon設定内のGPU切り替え機能のインターフェースが消滅する(再起動で戻ることもある)ことが多々見られた。本機においてはむやみにドライバーを更新せず使うのが得策といえる。