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裏配線のし易さなど、組み易さはピカイチか
やや大きめなところでNZXTの「H210i」も試してみた。実売価格は1万3700円前後。H210iは下半分がカバーで覆われていて、電源ユニットや電源ケーブルが外から見えないようになっている。LEDコントローラーとファンコントローラーを統合した「Smart Device V2」に加え、LEDストリップも搭載。
LEDストリップなら計8本、NZXT製の Aer RGB 2ファンなら最大10個まで接続でき、内部を光らせて魅せるPC自作にも向いている。フロントに備わっているラジエータ用ブラケットには240mmの大型ラジエーターまで取り付けられる。
マザーボードの下部が裏配線用に空いているので、ケーブルの取り回しはしやすい。本体右側内部にあるケーブル収納スペースには、ケーブル誘導ガイドと面ファスナー(いわゆるマジックテープ)があるため、綺麗に配線しやすいのも特徴だ。
実は当初、カラバリにマットブラック/レッドとAMDにぴったりなカラーもあり、このPCケースの購入をほぼ決めていたのだが、やはりROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMINGが入らないのではと懸念している。
ロープロファイルのビデオカードでOKなら……
ROG Crosshair VIII Impactは実売価格4万9000円前後と高価なマザーボードだ。そのため、このマザーボードを購入する人は、ハイエンドなビデオカードとの組み合わせを想定していると思う。そのため、ないとは思うが一応ハイエンドなビデオカードの入らない薄型のMini-ITX対応PCケースも試してみた。
試したのはSilver Stoneの「SST-ML06B-E(Black)」。実売価格は1万4900円前後。PCケースには特に問題なく収まった。電源は隣のスペースに収まるので、一応組むことはできそうだ。
SST-ML06B-Eは、薄型のPCケースでロープロファイルのビデオカードが入ることを目的として開発されたという。そのため、ロープロファイルのビデオカードは収まるのだが、そこまでするのならマザーボードはROG Crosshair VIII Impactである必要はないだろう。
また、PCケース内に収まりはしたが、SATA_3/4ポートがケース内のケーブルと干渉しそうなところにあるため、使えない(このケース内で2つ以上SATAを使うとは思えないが)という問題もあった。
薄型PCケースではSST-ML06B-Eが特殊であって、2スロットのビデオカードを取り付けることを想定していない製品がほとんど。Fractal Designの「Node 202 Black」も試したが、そもそもMini-ITXがギリギリ入るサイズで作られていたため、ROG Crosshair VIII Impactは入らなかった。やはり、薄型PCケースではROG Crosshair VIII Impactを活かすのは難しいようだ。