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Naviに新搭載された「Radeon Image Sharpening」はどれくらいゲーム画像をシャープにする?(2/3)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

パフォーマンスの低下は最大で6%ほど
画質向上はしっかりと確認できるレベル

AMDはRadeon Image Sharpeningによる、パフォーマンスへのインパクトは小さいと説明している。つまり、Radeon Image Sharpeningを利用すると、パフォーマンスを低下させずに画像が向上するというのはAMDの主張である。では、画質はどの程度向上し、パフォーマンスは本当に低下しないのだろうか。

そこで、Radeon RX 5700 XTリファレンスカードと、10月24日にリリースされた最新バージョンのドライバ「Adrenalin 2019 Edition 19.10.2 Optional」を用いて、Borderlands 3とF1 2019におけるRadeon Image Sharpeningの挙動を確かめてみたい。なお、テスト環境は表のとおりとなる。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8086K」(4.0GHz、最大5.0GHz)
マザーボード MSI「MPG Z390 GAMING PLUS」(Intel Z390)
メインメモリ DDR4-2666 8GB×2
ビデオカード AMD「Radeon RX 5700 XTリファレンスカード」
SSD SAMSUNG「SSD 850 EVO」(Serial ATA 3.0、500GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版

まずは、Borderlands 3からだが、今回はゲームに用意されたベンチマークモードを利用した。なお、プレイアブルなパフォーマンスを考慮して描画プリセットには「高」を指定し、グラフィックスAPIにはDirectX 12を利用している。そのうえで、Radeon Image Sharpeningを有効にした場合とそうでない場合で、平均フレームレートの違いを見比べてみた。

その結果はグラフに示すとおりだが、Radeon Image Sharpeningを有効にするパフォーマンス低下は1~9%に留まっている。1920×1080ドットで低下幅は大きくなり、解像度が高くなるにつれて小さくなっている。さて、肝心の画質だが、Borderlands 3のゲーム画面を2つ用意した。1つ目は、奥の“WELCOME”という看板が、Radeon Image Sharpeningを有効にするとクッキリと描画されている。また、別のシーンでは少々わかり難いものの、正面奥の背の高い建造物の表面が、Radeon Image Sharpeningにより画質の向上が図られている。

画面左:Radeon Image Sharpening有効、右:無効。奥の“WELCOME”という看板を見比べると違いが分かりやすい
ベンチマークモードの1シーンから。こちらも、左がRadeon Image Sharpening有効で、右が無効となる。奥の建造物の表面の描画が両者で異なっている

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