AMD HEROES

twitter
facebook
line

Naviに新搭載された「Radeon Image Sharpening」はどれくらいゲーム画像をシャープにする?(3/3)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

続いてF1 2019でもRadeon Image Sharpeningの効果のほどを確認したい。ここで超高プリセットに指定したうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実施した。なお、ここではRadeon Image Sharpeningのほかに、前述に示した通りの設定により、FidelityFX Upscalingの効果も確認している。

その結果だが、Radeon Image Sharpeningのオンとオフで、平均フレームレートの差は3~4%といったところ。Borderlands 3よりあまり差が開いていない印象だ。また、FidelityFX Upscalingを利用すると平均フレームレートが著しく伸びているのは明白で、3840×2160ドットであっても60fpsを大きく上回っている点は目を見張るものがある。

さて、その画質だが、ベンチマークモードのオーストラリアと日本のサーキットでのスタートシーンを用意した。スクリーンショットを見比べてみると分かるが、Radeon Image Sharpeningを有効にすると路面の描写がかなりシャープになっている。遠方に見える車の描写にもシャープが掛かっており、Radeon Image Sharpeningで全体的な画質の向上が確認できる。また、FidelityFX Upscalingでは、画質の劣化は見比べると分かる程度だ。

オーストラリア(左)と日本(右)のサーキットにおけるスタートシーン
まったく同じシーンでRadeon Image Sharpeningを有効にしたもの。路面の描画がシャープが掛かり、かなり鮮明なものとなっている
こちらは同じシーンでFidelityFX Upscalingを有効にしたもの。さすがに、見比べると画質の劣化が確認できる

Radeon Image Sharpeningの効果は申し分なし
FidelityFX対応のゲームが増えることに期待

以上のように、Blorderlands 3とF1 2019において、Radeon Image Sharpeningを利用すると画質の向上はしっかりと確認できた。また、フレームレートの低下も1割にも満たないもので、AMDの主張どおりの結果が得られたというわけである。また、FidelityFX Upscalingを利用すると、フレームレートが著しく向上している点も見逃せないポイントだろう。とくに、エントリー向けGPUを利用しているユーザーにとって、FidelityFX Upscalingはかなり魅力的な機能だろう。

FidelityFX対応タイトルが増えて欲しいところだが、そうでなくてもRadeon Image SharpeningはTensorコア内蔵のGPUとゲーム側の対応が必要なNVIDIAのDLSSと違って、DX11対応していればここ数年内に登場したRADEONでも適用されるので、よりユーザーフレンドリーな機能とも言える。興味がある人は一度使用してみてはいかがだろうか。


関連サイト

この記事もおすすめ

PAGE TOP