続いてF1 2019でもRadeon Image Sharpeningの効果のほどを確認したい。ここで超高プリセットに指定したうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実施した。なお、ここではRadeon Image Sharpeningのほかに、前述に示した通りの設定により、FidelityFX Upscalingの効果も確認している。
その結果だが、Radeon Image Sharpeningのオンとオフで、平均フレームレートの差は3~4%といったところ。Borderlands 3よりあまり差が開いていない印象だ。また、FidelityFX Upscalingを利用すると平均フレームレートが著しく伸びているのは明白で、3840×2160ドットであっても60fpsを大きく上回っている点は目を見張るものがある。
さて、その画質だが、ベンチマークモードのオーストラリアと日本のサーキットでのスタートシーンを用意した。スクリーンショットを見比べてみると分かるが、Radeon Image Sharpeningを有効にすると路面の描写がかなりシャープになっている。遠方に見える車の描写にもシャープが掛かっており、Radeon Image Sharpeningで全体的な画質の向上が確認できる。また、FidelityFX Upscalingでは、画質の劣化は見比べると分かる程度だ。
Radeon Image Sharpeningの効果は申し分なし
FidelityFX対応のゲームが増えることに期待
以上のように、Blorderlands 3とF1 2019において、Radeon Image Sharpeningを利用すると画質の向上はしっかりと確認できた。また、フレームレートの低下も1割にも満たないもので、AMDの主張どおりの結果が得られたというわけである。また、FidelityFX Upscalingを利用すると、フレームレートが著しく向上している点も見逃せないポイントだろう。とくに、エントリー向けGPUを利用しているユーザーにとって、FidelityFX Upscalingはかなり魅力的な機能だろう。
FidelityFX対応タイトルが増えて欲しいところだが、そうでなくてもRadeon Image SharpeningはTensorコア内蔵のGPUとゲーム側の対応が必要なNVIDIAのDLSSと違って、DX11対応していればここ数年内に登場したRADEONでも適用されるので、よりユーザーフレンドリーな機能とも言える。興味がある人は一度使用してみてはいかがだろうか。