■ゲームタイトル:Call of Duty: Modern Warfare
■メーカー名:Activision
■価格情報:8690円
■公式サイト:https://www.callofduty.com/ja/modernwarfare
2019年の現代戦を描く、「Modern Warfare」シリーズ再始動作品
「Call of Duty」といえば、現在まで非常に多くの関連作がリリースされており、FPSシューターの代名詞とも言える人気タイトルのひとつだ。同シリーズには現代戦をテーマにした「Modern Warfare」シリーズ、近未来を舞台にした「Black Ops」シリーズなど複数の系統があるが、10月25日に販売開始となった最新作「Call of Duty: Modern Warfare」は、一旦は3部作で完結した「Modern Warfare」シリーズのテーマを引き継ぎ、2019年の現代戦をモチーフとしてリブートさせたタイトルとなっている。
2018年発売の「Call of Duty: Black Ops 4」はバトルロイヤルなどのマルチプレイに特化したタイトルだったが、本作はテロ組織との戦いを描くキャンペーンモードと、おなじみのマルチプレイヤーモードをどちらも用意した。キャンペーンモードでは、チャプターによって特殊部隊員やレジスタンスなどといった複数のプレイアブルキャラクターが重層的なストーリーを構成し、ロンドンや架空の国家「ウルジクスタン」での物語を平行して展開。同シリーズは伝統的に「Tier1オペレーター」と呼ばれる特殊部隊員の活躍を描いてきたが、複数の視点を導入することで、現代的な複雑な世界情勢をリアルに描くことに挑戦しているわけだ。
世界有数の大都市であるロンドンがテロの標的となるショッキングな幕開けなど、「CoD」シリーズの伝統とも言えるダイナミックなストーリー展開は健在。部分的にはこれまでの作品よりも陰惨なシーンが多い印象で、目的達成のために民間人を見殺しにする、道義的に問題のある手段を活用するといった、厳しい選択を迫られることもある。結果的に人を選ぶ描写となっているが、複雑化した倫理観や現代の戦争を描こうとした結果としては避けられない部分でもあるだろう。硬派なFPSゲームや戦争ドラマ・映画が好きであれば、肌に合うユーザーは多いのではないだろうか。
ちなみに過去作のファンであれば、「Modern Warfare」三部作に登場したジョン・プライス大尉が序盤から登場する点など、一部旧作の登場人物や設定を引き継いでいる箇所にニヤリとできる場面もあるだろう。ただし、名前や姿、大体のイメージを引き継いでいるものの、経歴などは完全な別人として描かれるため、過去作をプレイしていなければ背景が理解できないといった心配は必要ない。
キャンペーンモードに関しては、部分的に特殊なアクションがあるが、基本的にはシンプルな王道FPSシューターとして楽しめる。体力ゲージの表示がなく、しっかりヘッドショットを狙っていかないと倒しきれずに反撃される場面はあるので注意したいところだ。ただし、難易度はかなり細かく分けられており、チャプターごとに変更も可能なので、難しくて詰まってしまうといったことは考えにくい。武器に関しては開始時点の装備に加え、敵が落としたものを拾って活用できるため、よく見ておくといいだろう。