マイクロソフトといえばWindowsやオフィス、統合開発環境といったソフトやクラウドサービスが有名だが、マウスやキーボード、PC、ゲーム機といったハードウェアにも力を入れている。
このハードウェアの定番となっているのが、「Surfaceシリーズ」だ。とくに、取外し可能なキーボードとペンに対応した2in1 PC「Surface Pro」は、多くの人が愛用する完成度の高いPCとなっている。
Surfaceシリーズは多くの種類があり、軽さと機動性を重視した「Surface Go」、GPUを備えたハイエンドスペックが魅力の「Surface Book」、液晶が自在に動き大画面一体型の「Surface Studio」などがラインナップされている。
こういった完成度と先進性の高いSurfaceシリーズの中でも、ノートPCとしての使いやすさを重視したクラムシェルノートとして登場したのが「Surface Laptop」だ。とくに、最新モデルとなる「Surface Laptop 3」の15インチモデルでは、シリーズで初めてAMD製のCPU「Ryzen」を搭載。注目を集めたのも記憶に新しい。
このRyzen搭載Surface Laptop3の実力はどのくらいなのか、実機でチェックしていこう。
Surface Laptop3のRyzenは特別製!?
専用型番となるグラフィック強化版を採用
試用したモデルは、Ryzen 5 3580U、16GB メモリー、256GB SSD(NVMe対応)を搭載したモデル。このRyzen 5 3580Uというのは実はSurface専用のモデルで、Ryzen 5 3500UをベースにGPUコアが1つ増加、動作クロックが100MHz上昇しているモデルとなる。簡単にいえば、通常のノート向けRyzen 5よりもグラフィック性能が強化されているというのがメリットだ。
15インチと大きな画面は2496×1664ドットという高解像度となるうえ、アスペクト比が3:2となる液晶を採用。一般的なノートPCよりも縦に大きく、紙の比率に近いため、文書ファイルや大きな表、縦長のWebページの表示などで活躍してくれる。また、当然のようにマルチタッチやペンに対応しているあたりが、Surfaceシリーズらしさのある仕様となっている。
サイズは339.5×244×14.69mm、重量は1.542kg。15インチモデルということもあり、モバイルPCと比べてしまえば大きく重たい。しかし、屋内での利用がメインだとすれば重量は気にならないし、広く使える15インチの画面は、モバイルPCと比べものにならないほど快適だ。メインPCとして使うのであれば、メリットのほうが大きいだろう。
「Surface Laptop 3 – 15」の主なスペック | |
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ディスプレー | 15インチ(2496×1664ドット) |
CPU | Ryzen 5 3580U(4コア/8スレッド、2.1~3.7GHz) |
グラフィックス | Radeon Vega 9 Graphics |
メモリー | 16GB(LPDDR4) |
ストレージ | 256GB SSD(NVMe対応) |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac.、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB Type-C、USB Type-A、Surfacde Connectポート |
サイズ | 339.5(W)×244(D)×14.69(H)mm |
OS | Windows 10 Home |