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SeagateのPCIe 4.0対応SSD「FireCuda 520」登場、実力をチェック(2/2)

飯島範久 編集●ASCII編集部

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

シーケンシャルリード5000MB/秒の爆速

では、実際にどのぐらいの速度がでるのか、ベンチマークテストを実施した。使用した製品は2TBモデル。残念ながら比較対象はないが、以前「FireCuda 510」で計測した結果をあわせて掲載する。なお、今回のテスト環境は以下の通りだ。

検証環境
OS Windows 10 Home(64bit)
CPU AMD Ryzen 5 3600X(3.8GHz/最大4.4GHz)
マザーボード ASUS「ROG Strix X570-E Gaming」
メモリー 32GB DDR4-2666(16GB×2)
グセラフィックス ASUS「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」(8GB/4K出力)
電源 Thermaltake「TOUGHPOWER GRAND RGB 850W」(80PLUS PLATINUM)

検証にはASUSのゲーミング向けマザーボード「ROG Strix X570-E Gaming」を使用

まずは、定番の「CrystalDiskMark」。11月に新バージョンが登場したので、7.0.0と6.0.2の両方で計測してみた。結果は、7.0.0のデフォルト、6.0.2ともにほぼ期待値通り。7.0.0で新たに搭載されたピーク性能では、ランダムアクセスリードとライトのIOPS値(1秒当たりにストレージが処理できるI/Oアクセス数)がスペック値より下回っているが、ほかはほぼ期待値。現実性能は、シーケンシャルライトはそれほど落ちなかったが、リードの方は2000MB/秒弱落ちている。ただそれでも3000MB/秒を超えているので、十分な性能と言えよう。

「CrystalDiskMark 7.0.0」でデフォルトでの計測。シーケンシャルリード/ライトともにスペック値通りの値を出している

「CrystalDiskMark 7.0.0」でピーク性能の計測。ランダムアクセスリードが約62万 IOPSとライトが約50万 IOPSとスペックとは若干違った。

「CrystalDiskMark 7.0.0」で現実性能の計測。シーケンシャルリードの性能は落ちるが、ライトはそれほど落ち込みが見られない。

参考比較となるが、以前計測した「FireCuda 510」と比較すると、シーケンシャルリード/ライトともに約1.4倍となった。「FireCuda 510」でも十分速いと感じていたところから、さらに速いので体感できるレベルだ。

左が「FireCuda 520」、右が「FireCuda 510」。いずれも「CrystalDiskMark 6.0.2」で計測している。動作環境は違うため参考比較だが、結果が大きく変わることはないはず

続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を実行し、ロード時間を比較してみた。結果はトータルで12.256秒。これは以前計測した「FireCuda 510」より1.381秒速いという結果となったが、もともとロード時間が短いため僅かな改善となっている。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のローディングタイムを比較。なお、FireCuda 510とHDDの結果は以前の違う環境での計測のため、参考程度に

ちなみに、今回は検証したマザーボードは、M.2 SSD 用にヒートシンクが備わっており、「CrystalDiskInfo」で温度を見ていたが、ランダムライト時に最高で52度程度までしか上昇せず、アイドル時なら40度程度。これなら、性能を落とすことはない。

ASUS「ROG Strix X570-E Gaming」にはM.2 SSD用にヒートシンクを搭載ファンとの組み合わせで温度上昇を抑えている

「CrystalDiskInfo 8.3.2」で温度を観察。50度台に上昇しても、書き込みが終わればすぐに40度台へ落ちていた

このように、「FireCuda 520」はPCIe 4.0の威力を十分に発揮し、1秒でもゲームのロード時間を短縮したいゲーマーはもちろん、第3世代Ryzenで自作マシンを組みたいと考えている人すべに、導入を検討してほしい。容量はコストパフォーマンスを考えて1TBモデルがオススメ。ゲームやアプリは「FireCuda 520」へ、動画や写真などのデータは「IronWolf」の大容量HDDへというのはいかがだろうか。

(提供:日本シーゲイト)


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