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AMDはさらに、64コア/128スレッドを実現する第3世代Ryzen Threadripperの最上位モデルとなるRyzen Threadripper 3990Xを2月7日に市場想定価格3990ドルで発売することも明らかにした。同プロセッサーは、ベースクロック2.9GHz、ブーストクロックは最大4.3GHzに達し、トータルで288MBのキャッシュを統合する。
そのパフォーマンスは、同等のコア/スレッド数となる20000ドル相当のIntel Xeon Platinum 8280のデュアルCPU構成(トータル56コア/112スレッド)のシステムと比較して、V-Ray Renderのレンダリング性能では30%の差が生じるとして、クリエイターにとっては、5分の1の価格で30分もの時間を節約できると、そのコストパフォーマンスの高さをアピールした。
なお、AMDは8コア/16スレッドのIntel Core i9-9900KSとのCinebench R20によるマルチスレッド性能比較データも公表。3つのスクリーンを利用して、その大きな差を見せつけ、ハイパフォーマンスCPU市場においての優位性を明らかにした。
画面では読み取れないため、そのスコアを下記に記す。
CINEBENCH R20のスコアー比較 | |
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Ryzen Threadripper 3990X(64コア/128スレッド) | 25399 |
Ryzen Threadripper 3970X(32コア/64スレッド) | 16834 |
Ryzen Threadripper 3960X(24コア/48スレッド) | 13662 |
Ryzen 9 3950X(16コア/32スレッド) | 8862 |
Core i9-9900KS(8コア/16スレッド) | 5214 |
AMDは、2020年もRyzen ThreadripperでハイエンドデスクトップPCの性能を大幅に引き上げるのみならず、Ryzen 4000シリーズモバイルプロセッサーでノートPCの性能を大幅に引き上げる。さらに、年末にはAMDのカスタムCPUを採用するゲームコンソールの発売が予定されており、さらなるベストな年を実現しようとしている。