組み立てはメモリーとストレージを装着するだけ!
ただし、メモリーには注意が必要
小型PCベアボーンというだけあって、そのままではPCとしては使えず、パーツの組み込みが必要だ。といっても、主要パーツはほとんど内蔵されているため、必要なのはメモリーとストレージだけだ。
この2つのパーツだけでいいといわれると簡単そうに思えるが、小型PCならではの悩みがある。実は、パーツ装着のためのスペースがかなり削られており、一筋縄ではいかないのだ。
まずはメモリーから見ていこう。メモリースロットそのものは特に問題ないように見えるのだが、ちょうど端と重なるようにインターフェース基板があり、ここにメモリーモジュールがぶつかってしまう。
ギリギリの角度を見極めてスロットに装着するというのもできなくもなさそうだが、さすがに自作慣れしている人であっても難易度が高い。そこでオススメなのが、少し手間はかかるものの、一旦ねじ止めされているインターフェース基板を外してしまうこと。こうすれば、もっと楽に装着できるようになる。
リアのインターフェース側からケースを分解し、マザーボードを取り外して装着するという方法もあるが、そこまで分解するのはさらに手間がかかる。インターフェース基板だけで済ませた方が簡単だろう。
メモリーを取り付け終わったら、続いてストレージを取り付けよう。ストレージは2.5インチSATA接続のSSD、もしくはHDDを搭載可能。さらにM.2のSSDにも対応しているのだが、注意したいのが装着できるのが“M.2 2242/2260”となり、一般的な“M.2 2280”は長くて装着できないという点だ。
このM.2スロットはインターフェースとしてはPCIe3.0×4接続をサポートしているものの、M.2 2242/2260となるPCIe接続のM.2 SSDの入手が難しく、実質的に利用できない状況だ。近い将来入手できるようになることに期待しつつ、今は素直に2.5インチのSSDを選ぶのが無難だ。
2.5インチベイは底面カバーの内側にあるので、まずはマウンターを外し、2.5インチSSDをねじ止め。続いてケーブルで電源とSATAを接続し、マウンターごと底面へと固定しよう。後は底面を元に戻してねじ止めすれば完成だ。
スペースに余裕のない小型PCだけに、パーツの取り付けで若干苦労する部分はあるものの、それほど難しくはないだろう。落ち着いて作業すれば、初心者でも組み立てられる。