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ジサトラ見習いが初自作に挑戦! 初心者でもわかる、Ryzenで組むPC自作の心得(3/6)

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

各種スロットにメモリー/ストレージを差し込む

メモリーはデータの一時保存領域となるパーツで、第1回の記事では解説した通り、このメモリーの容量が大きいと、複数のアプリを起動した際などはより快適になる。

今回使用したメモリーは、G.Skill「SniperX」シリーズの「F4-3600C19D-16GSXWB」(DDR4-3600、8GB×2枚)

メモリーには規格があり、マザーボードのチップセットやメーカーの仕様などによって対応/非対応があるが、その話は少々難しくなるので今回は割愛する。

今回組んでいるPCでは、メモリーを2枚挿して「デュアルチャンネル」を構築する。これも第1回の記事で紹介しているが、こうすることでよりメモリーからCPUへのデータ伝送が高速になる。

8GBのメモリー2本なので、メモリーは16GBになる。メモリーを挿す場所は「メモリースロット」と呼ばれるこの部分

今回使用したマザーボード、ASUS「TUF B450-PRO GAMING」はスロットが4本ある。ただし、どこに取り付けてもいいわけではなく、ちゃんと取り付ける位置が決まっている。これはメモリースロットの“優先順位”が異なるためで、マザーボードによってこの優先順位が異なるので、取り付け位置も変わる。

そのため、この工程では使用するマザーボードの取扱説明書を、きちんと確認する必要がある。「TUF B450-PRO GAMING」では、デュアルチャンネルにする場合は灰色のスロット2つに取り付ける。

取扱説明書でメモリーの優先順位を確認。ここはマザーボードによって変わるので必ず自分の用意した製品のものを確認すること

メモリースロットの並び順はマザーボード上にも印字されている

取り付け方は、まずスロットの片端にあるツメを開き、メモリーを上から押しこむ形だ。この際、メモリーの“切り欠き”がスロットとピッタリハマるのが正しい向きになる。うまく入らないときは切り欠きの位置を確認しよう。

最初にメモリースロットのツメを開く

メモリーには、接続端子の一部に欠けた部分がある

一方、メモリースロットにはこの欠けた部分にはまるように溝が詰まっている部分がある。この位置がピッタリ合わさる向きが正しい向きだ

メモリースロットのツメは、メモリーがしっかり奥まで入ると勝手に閉まるようになっている。逆にこのツメが閉じていなければ、きっちり奥まで挿さっていないということなので、もっとしっかり押し込む必要がある。

メモリーの接続端子が折れるような力を加えるのはダメだが、平行の角度のまま差し込む必要はないので、一度ツメのない方の端を奥まで押し込んでから、ツメ側を押し込むとスムーズにいける印象だ。

向きを確認したら、上から押しこもう

メモリー2本も差し終わったら、お次はストレージ。ストレージは写真ファイルやテキストファイル、各種アプリケーションなども含め、さまざまなデータを保存しておく記憶媒体で、SSDやHDDといったパーツがこれにあたる。メモリーが作業机ならストレージはいわば本棚。データを長期的に保存しておいて、必要な時に取り出せるようになっている。

ストレージはADATA「XPG SX8200 Pro 1TB(ASX8200PNP-1TTC) 」(1TB、NVMe)を使用

SSDやHDDには、サイズ、コネクタ形状、そして接続方式によって速度やコストパフォーマンスが変わる。HDDは大別して3.5インチと2.5インチと2種類のサイズがあり、現行のコネクタ形状は後述するSATA 3.0のみ。一方、SSDは大別してSATA 3.0とM.2という2種類のコネクタ形状に分かれ、SATA 3.0の場合はサイズが2.5インチに、今回採用した「XPG SX8200 Pro」のようにM.2の場合は、「Type 2280」というサイズが主流になっている。

接続方式については、割と複雑化しているので今回は詳細を割愛する。「XPG SX8200 Pro」は「PCI Express3.0x4接続 NVMe規格」の高速なSSDで、現行のPC自作ではこのタイプが主流になっている。

M.2 SSDは、写真で赤く囲んだ部分である「M.2スロット」に取り付ける

M.2 SSDには、先ほどのメモリーと同じように、接続端子部分に切り欠きがある。M.2スロットの出っ張りの位置が、この切り欠きにぴったり合うのが正しい方向だ。

SSDの接続端子アップ

切り欠きと合わせる

向きがあったら、SSDを挿し入れてネジで止める。イメージ的には少し斜めに挿しこみ、上からネジで押さえつける感じになる。SSDがしっかり平行な角度にとまったらOK。

少し斜めに挿し入れ……

反対の端をネジで抑える

なお、場合によってはSSDが平行になるように、ネジ穴に高さ調整用のネジである「スペーサー」を入れて、高さ調整することもある。必要であればマザーボードの付属ネジを確認しよう。

さて、ここまででマザーボード上に①CPU、②CPUクーラー、③メモリー、④SSDを取り付けた。先に挙げた主な3工程のうち、ケースに収める前のマザーボードの準備はここで終了だ。

これがここまでのパーツを組み込んだマザーボード。なお、SSDは中央辺りにある黒に赤字で文字が入った板状のパーツだ。先ほどは分かりやすいように、製品付属の薄型ヒートシンクを外した状態で作業していたが、これは張り付けた状態になる。

マザーボードについては、ここで一旦休止。あとはケースに収めてからになるので、マザーボードは脇に置いておいて、PCケースを準備しよう。

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