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ゲーム&配信で「Ryzen Threadripper 3990X」のパワーをどれだけ生かせるか検証(1/5)

加藤勝明(KTU) 編集● ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

Ryzen Threadripper 3990Xをゲーム&配信で検証する

本稿は『物理64コアCPU「Threadripper 3990X」は自作PC市場に降臨した“巨人”だった』『クリエイティブ系ソフトで「Ryzen Threadripper 3990X」の64コア/128スレッドをフルに使えるか検証』に続き、64C/128Tの超メニーコアCPUである「Ryzen Threadripper 3990X」のパフォーマンスを検証する。

第1回目は定番「CINEBENCH R20」をはじめとした基本的性能を、第2回目はクリエイティブ系アプリでの利用を想定した検証を行なった。Zen2ベースの超メニーコアCPUであるRyzen Threadripper 3990Xは、CGレンダリングのような計算力勝負のシーンでは強烈な強さを発揮したが、動画エンコードや写真編集では下位の3970Xなどに並ばれる、あるいは負けることもあった。Windows 10環境では1プロセスあたり64スレッドまでしか使えない“プロセッサーグループの壁”が立ちはだかるが、Ryzen Threadripper 3990Xで性能が出ないケースの一因には、CPUコアの利用状況が128スレッド全てを使い切れないという点にあった。

第3回目では、前回あまり詳しく触れられなかったゲーミング用途でモンスター級超メニーコアCPUはどんな挙動をみせるか検証する。ゲームだけ遊ぶ場合は動作クロックの高いRyzenの方が有利なのは過去のThreadripperレビュー記事でも示されているため、今回は特にCPUパワーをストリーミング&録画に使った場合にどの程度輝くか検証してみたい。

今回の検証環境は、前回の環境をほぼ継承しているが、パーツ準備の関係で一部パーツを変更している。具体的にはTITAN RTXをGeForce RTX 2080 Tiへ、SSDをGen4 2TB×3枚から1ドライブ仕様へ、といった感じだ。また、Ryzen Threadripper用マザーボードのBIOSも検証時点で最新のものにアップデートしている。

比較対象とするCPUも解説しておこう。前回と同じく、Ryzen Threadripper 3970X、Ryzen 9 3950Xとの対決が主軸となる。ただゲーミング環境の検証であるため、もう少しお買い得なRyzen 9 3900XとRyzen 7 3800Xも用意した。8/12/16/32/64コアCPUでどうゲーミング性能が変わるか検証してみたい(24コアのRyzen Threadripper 3960Xは調達できなかったのが残念だ……)。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen Threadripper 3990X」
(64C/128T、最大4.2GHz)
AMD「Ryzen Threadripper 3970X」
(ES版、32C/64T、最大4.5GHz)
AMD「Ryzen 9 3950X」
(16C/32T、最大4.7GHz)
AMD「Ryzen 9 3900X」
(12C/24T、最大4.6GHz)
AMD「Ryzen 7 3800X」
(8C/16T、最大4.4GHz)
マザーボード ASRock「TRX40 Taichi」
(BIOS P1.60)
GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」
(BIOS F11)
メモリー G.Skill「F4-3200C16D-32GTZRX」×2
(DDR4-3200、16GB×4)
ビデオカード NVIDIA「GEFORCE RTX 2080 Ti Founders Edition」
ストレージ GIGABYTE「GP-ASM2NE6200TTTD」
(NVMe M.2 SSD、2TB)
電源ユニット Super Flower「Leadex Platinum 2000W」
(2000W、80Plus Platinum)
CPUクーラー CRYORIG「A80」
(簡易水冷、280mmラジエーター)
OS Windows10 Pro 64bit版
(November 2019 Update)

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