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「バイオハザード RE:3」のプレイにはどのGPUが最適なのか徹底検証してみた!(1/2)

文● 宮崎真一 編集● AMD HEROES編集部

バイオハザード3 LAST ESCAPEのリメイク作品にあたるバイオハザード RE:3。ゲームエンジンには、自社製のRE ENGINEが利用されている

カプコンのサバイバルホラー「バイオハザード3 LAST ESCAPE」のリメイクであり、「バイオハザード RE:2」に続くタイトルとなる「バイオハザード RE:3」。このバイオハザード RE:3は、ビッグタイトルのリメイク作品だけあって、発売前から注目を集めていた話題作だ。2020年4月3日にいよいよ発売となり、待ってましたと言わんばかりに、すでに夜な夜なゾンビと熱い戦いを繰り広げている人も多いと思う。

では、このバイオハザード RE:3を快適に遊ぶためには、どのGPUを用意すればよいのだろうか。そこで、今回はNavi世代の「Radeon RX 5700 XT」(以下、RX 5700 XT)から「Radeon RX 5500 XT」(以下、RX 5500 XT)までの4製品と、Turing世代の「GeForce RTX 2060 SUPER」(以下、RTX 2060 SUPER)から「GeForce GTX 1650 SUPER」(以下、GTX 1650 SUPER)までの4製品。RadeonはASRock社に一括して製品をお借りし、GeForce系はFounders Editionを使用している。その計8製品にて、実際にゲームをプレイし、どの程度のフレームレートが得られるのかチェックしてみたい。

推奨環境のシステム要件は少々高め
ゲームエンジンにはRE ENGINEを採用

まずは、バイオハザード RE:3のシステム要件から説明しておこう。カプコンが示すシステム要件は表のとおりで、GPUを見るとグラフィックスメモリは最低環境では2GBが必要。さらに、推奨環境では3GB以上あるのが好ましいようだ。

なお、カプコンが想定する動作は、最低環境が1080pで30fps、推奨環境が1080pで60fpsとしており、快適にプレイするのであれば推奨環境以上のスペックを用意したいところ。だが、システム要件を見ればわかるとおり、推奨環境はGPUが「GeForce GTX 1060」もしくは「Radeon RX 480」以上が必須と、GPUに対するハードルは少々高めだ。

ただ、推奨環境ではグラフィックスメモリは3GB以上が必要とされているが、RadeonシリーズでもGeForceシリーズでも、最新世代のGPUであればほとんどが4GB以上を搭載しているので、そのハードルを下回ることはないはずだ。

バイオハザード RE:3が採用するゲームエンジンは、前作のバイオハザード RE:2から変わらず同社製の「RE ENGINE」。このRE ENGINEは、ムービーやサウンドなどをモジュラー構造とすることで、それらを組み合わせたり、ON/OFFしたりができ、開発時間の短縮を実現。

さらに、フォトリアルを目指して開発されたエンジンと言われるだけあって、画質のクオリティアップが特徴的だ。なお、RE ENGINEは、グラフィックスAPIにはDirectX 11とDirectX 12をサポートしており、同社はバイオハザード RE:3について、推奨環境にはDirectX 12の利用を挙げている。

システム要件
最低 推奨
OS Windows 7/8.1/10(64bit版必須) Windows 10(64bit版必須)
メモリ 8GB 8GB
GPU GeForce GTX 760 or Radeon R7 260X with 2GB VRAM GeForce GTX 1060 or Radeon RX 480 with 3GB VRAM
グラフィックスAPI DirectX 11 DirectX 12
ネットワーク ブロードバンドインターネット環境 ブロードバンドインターネット環境
ストレージ 45GB以上の空き 45GB以上の空き

グラフィックスAPIにはDirectX 12を利用
2通りのテクスチャ品質でテストを実施

それでは、バイオハザード RE:3のテスト方法について紹介しよう。今回用意したGPUは、冒頭でも述べたRadeonシリーズが4製品、GeForceシリーズが4製品の計8製品。エントリーからミドルレンジに位置する、比較的購入しやすい価格帯の製品を選んでいる。

詳しいテスト環境は表のとおりになるが、グラフィックスドライバには、Radeonシリーズが「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.4.2」、GeForceシリーズが「GeForce Game Ready Driver 445.87」と、いずれもテスト時に最新バージョンとなるものだ。また、グラフィックスAPIは、システム要件で推奨環境とされるDirectX 12を選択している。

テスト環境
CPU AMD「Ryzen 7 3700X」
(8コア/16スレッド、3.6GHz~4.4GHz)
マザーボード ASRock「X570 Taichi」
(AMD X570)
メインメモリ DDR4-3200
(8GB×2)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 5700 XT Taichi X 8G OC+」
(Radeon RX 5700 XT、VRAM 8GB)
ASRock「Radeon RX 5700 Challenger D 8G OC」
(Radeon RX 5700、VRAM 8GB)
ASRock「Radeon RX 5600 XT Phantom Gaming D2 6G OC」
(Radeon RX 5600 XT、VRAM 6GB)
ASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」
(Radeon RX 5500 XT、VRAM 4GB)
GeForce RTX 2060 SUPER
(VRAM 8GB)
GeForce GTX 1660 Ti
(VRAM 6GB)
GeForce GTX 1660 SUPER
(VRAM 6GB)
GeForce GTX 1650 SUPER
(VRAM 4GB)
SSD Plextor「PX-512M9PeG」
(M.2、NVMe接続、512GB)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」
(1200W、80PLUS Gold)
OS Windows 10 Pro 64bit版

肝心のテスト方法だが、まず、オプションからグラフィックスの項目で、描画負荷を最大になるように設定し、テクスチャ品質を「高(6GB)」と「中(0.5GB)」の2通りに変更。そのうえで、ゲーム序盤のダウンタウンで変電所に向かうシーンを実際にプレイし、その間のフレームレートを計測した。なお、グラフィックスAPIにDirectX 12を利用した都合上、フレームレートの取得にはGPUOpenのツール「OCAT」(Version 1.6.0)を用いている。

RX 5700 XTでテクスチャ品質を高(6GB)に設定したところ。グラフィックスメモリは全部使用されるようになる

一方、中(0.5GB)に変更すると、グラフィックスメモリ使用量は大幅に低減する

テスト中の様子。火のエフェクトや水たまりへの映り込み、それにゾンビの数が負荷に大きく影響を及ぼす印象だ

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