■ゲームタイトル:Little Witch Nobeta
■メーカー名:Pupuya Games
■価格情報:990円
■販売サイト(Steam):https://store.steampowered.com/app/1049890/Little_Witch_Nobeta/?l=japanese
台湾発、かわいいキャラクターと
“ソウルライク”が特徴のアクションゲーム
「Little Witch Nobeta」は、台湾のインディーゲームスタジオ「Pupuya Games」が開発する3Dアクションシューティングゲーム。
ゲーム配信サイト「Steam」で早期アクセスタイトルとして販売中だが、いわゆる“ソウルライク”系タイトルを意識した難易度の高さと、一見ゲームの難易度にミスマッチなかわいいキャラクターデザインが話題を呼び、2020年7月時点では実売1000円以下のタイトルとしてトップクラスの売り上げを達成している。
配信当初から日本語に対応していることもあって、国内でも注目度は高いようだ。
作品の舞台になるのは、ゲーム開始直後に主人公「ノベタ」が訪れることになる謎の古城。ノベタは古城のどこかにある「王座」にたどり着くことを目指しており、まずはその道案内役である「黒猫」を見つけるため、単身古城の門を叩く。
ゲーム内の物語は、特定の場所にたどり着くごとにカットシーンが挿入されることで進んでいくが、基本的にあまり多くの情報は明かされない。このあたりも、“ソウルライク”系タイトルの謎の多さを想起させる。
古城内には黒い影のような存在「生魂」や、「生魂人形」と呼ばれる動く人形がうろついており、ノベタを見つけると襲い掛かってくる。魔法が扱えるノベタは、「元素魔法」による射撃や、大技である「詠唱魔法」、手持ちの杖を使った格闘術を駆使して、敵を排除しつつ古城の奥を目指していくわけだ。
時には謎解きのような要素もあるが、あくまで攻略のスパイスと言っていいほどの比重であり、基本的には生魂との戦闘が攻略のカギになる。
アクションゲームとしては、杖による格闘と魔法による射撃、ジャンプや回避といったオーソドックスなスタイルを採用しており、この手のゲームに慣れているプレイヤーであれば操作にはまったく困らないだろう。
本作の戦闘システムの大きな特徴と言えるのが、アグレッシブに攻撃やカウンターを狙っていくほど強力な攻撃を連発しやすくなる点だ。ノベタは魔法を放つために魔力のゲージを使用するが、さらに強力な「詠唱魔法」を発動するためには、詠唱時間と多くの魔力消費を必要とする。
遠距離からリスクが低い詠唱魔法を連発して生魂を倒していくのがベストな攻略法ではあるものの、そのままではすぐに魔力ゲージが枯渇してしまうだろう。魔力ゲージは自然回復するものの、詠唱魔法を撃ち続けようと思うとどうしてもテンポが悪くなる。この救済措置になるのが、「詠唱加速」と「魔力吸収陣」だ。
「詠唱加速」はその名の通り、詠唱ゲージの蓄積を早めるシステム。詠唱中に敵を格闘攻撃したり、攻撃を回避したり、魔力ソウル(敵を倒したりタイミングよく回避することで入手できる)を手に入れることで、詠唱加速が可能だ。詠唱しながら攻撃を入れ、さらに回避すればするほど強力な攻撃を撃ちやすくなる。
「魔力吸収陣」はさらに強力で、敵の攻撃にタイミングを合わせて杖攻撃を行なうことで陣を展開し、膨大な魔力を獲得できるというもの。いわゆる「パリィ」に相当する技だが、これを行なえばほとんど一瞬で詠唱ゲージを溜められる。敵の攻撃を受けるリスクはあるが、大きなリターンを獲得できる可能性があり、うまく詠唱魔法を連発できた時は爽快だ。
弱い生魂であれば詠唱魔法1発で倒せることも多いが、体力が多い巨大生魂、移動が速くタフな生魂人形はそうもいかない。それぞれの敵には弱点が設定されていることもあるので、魔法を打ち込む時は頭やそれらしい部位を狙ってみよう。
また、ソウルライク系タイトルらしく、プレイヤーの進行ルートから見えない位置に敵が配置されていることもしばしば。複数の生魂に囲まれる場合もあり、遠距離攻撃だけではあっという間に体力を減らされてしまうので、詠唱魔法のゲージが溜まりきっているときも油断は禁物だ。
そしてお約束ではあるが、各ステージの最深部にはボスキャラクターが控えている。かわいい姿で厳しい攻撃を仕掛けてくるが、攻撃を回避したり、魔力吸収陣を展開するタイミングを計ることで攻略しやすくなるはずだ。