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シンプル化して構築も高速化!HDDをSSD並みに高速化する「StoreMI」バージョン2.0での進化を検証(2/3)

加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラハッチ/ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

PCI Express Gen4のSSD速度と
どれだけ差が出るか検証

今回の検証環境を紹介しよう。手元にあったHDDは7200回転の12TBモデル、キャッシュ用SSDはPCI Express Gen4の1TBモデルと、StoreMI 2.0で運用するにはかなりオーバースペックな感じだが、その辺はご容赦いただきたい。StoreMI 2.0で構築したドライブがPCI Express Gen4の速度限界にどこまで迫れるか、という観点で見てほしい。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 3950X」
(16コア/32スレッド、3.5GHz~4.7GHz)
グラフィックス AMD「Radeon RX 5700」リファレンスカード
SSD Corsair「Force MP600 CSSD-F1000GBMP600」×2
(1TB SSD、NVMe対応 M.2規格、OS用とキャッシュ用に各1)
HDD Seagate「IronWolf ST12000VN0008」
(HDD、7200rpm、12TB)
電源ユニット Super Flower「Leadex Platinum 2000W」
(2000W、80Plus Platinum)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i PRO RGB XT」
(簡易水冷、280mm)
OS Windows 10 Pro 64bit版
(May 2020 Update)

StoreMI 2.0の検証に入る前に、今回使用したSSDとHDDを単体で使用した場合の読み書き速度をチェックしておこう。検証は「CrystalDiskMark」を使用し、テストデータのサイズを1GiB/4GiB/16GiB/64GiBの4通りで計測した。

検証に使用したSSD(Force MP600 1TB)の読み書き速度を「CrystalDiskMark」で計測。1GiB時の計測結果

検証に使用したHDD(IronWolf 12TB)の読み書き速度を「CrystalDiskMark」で計測。1GiB時の計測結果

データサイズ4GiB〜64GiBの結果(Force MP600 1TBの場合)

データサイズ4GiB〜64GiBの結果(IronWolf 12TBの場合)

以上の結果から、今回使用するSSDはシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)5000MB/sec、シーケンシャルライト4200MB/sec、HDDはシーケンシャルリード253MB/sec、シーケンシャルライト245MB/sec(全て前後)であり、データサイズにほとんど影響を受けないという点に注目したい。

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