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Ryzen 9 3900XTを余裕で冷やせる! おすすめの空冷CPUクーラー4選 (2/2)

文● 藤田 忠 編集● AMD HEROES編集部

LEDで彩りつつCPUをしっかり冷やす

 続いては2020年4月にZALMANから発売された2基のアドレサブルRGB LED内蔵の140mmファンと、アルミニウム素材の波型フィン、デュアルヒートシンクなどを採用する「CNPS20X」だ。

ZALMAN「CNPS20X」。実売価格1万1000円前後のハイエンドCPUクーラー

 「CNPS20X」は幅140×奥行き172×高さ165mmと巨大で、TDPは最高300Wまでと高い冷却性能を謳っている。ヒートシンクは2ブロック構造でフィンを波形状にすることで、表面積を拡大、冷却効果を高めている。フィンの中央部はカッパーカラーになっているが、素材は銅ではなく、アルミニウムになる。

 大型ヒートシンクに付きものの、メモリーへの干渉はかなり厳しく、全高が44mm程度のG.Skill「Trident Z Neo」はヒートシンクがギリギリで、ファンは取り付け位置を上にずらすことが必要になる。

ヒートシンクは2ブロック仕様で、フィン構造に「4D Stereoscopic Corrugated Fin Design」を採用することで、ヒートシンクの表面積を大幅に拡大している
CPUソケット周りとの干渉には要注意。メモリーの全高は44mm以下で選びたい
LEDユニットはファン中央部に内蔵。対応マザーボードに接続すれば、カラーなどをマザーボードのLEDコントローラーから制御できる

 CPUソケット周りを彩れるRGB LEDライティングだけでなく、1万円前後の価格に相応しい冷却性能を備えている。HandBrake処理中のCPU温度は最高温度で80度を切り、平均は74.1度を記録している。代わりに騒音値は大きく、処理中はファン回転数が最大値となる1500rpm程度までアップしてしまい、騒音値は46.7dBAに達していた。ファン回転数の調節幅が800rpm~1500rpmと狭いのもあり、アイドル時も37.8dBAと大きくなっている。

 アイドル時はPCケースに収めてしまえば気にならないレベルだが、CPU高負荷時は40dBAを超えているので多少動作音が耳につくかもしれない。

1万円で買えるドデカいツインタワーCPUクーラー

 3製品目はZALMAN「CNPS20X」と同じく、デュアルヒートシンクと2基の140mmファンを備えるDEEPCOOLの「GAMER STORM ASSASSIN III(DP-GS-MCH7-ASN-3)」。

 幅138mm×奥行き50mm×高さ165mmのヒートシンクが並び立つ巨大CPUクーラーで、TDP280Wまでに対応している。

DEEPCOOLの「GAMER STORM ASSASSIN III(DP-GS-MCH7-ASN-3)」。デュアルヒートシンク仕様CPUクーラーの定番品のひとつで、9800円前後と比較的安価だ。

 LEDによるライティングは不要だが、高い冷却性能が欲しい、CPU周りを埋め尽くす圧倒的な存在感に惹かれるという人はこちらが狙い目。また、ZALMAN「CNPS20X」と異なり、ファン固定は一般的なフックを採用しているので、ファンを交換して冷却性能や静音性を向上させるといったカスタマイズもできるのが魅力だろう。

6mm径×7本のヒートパイプと幅138mm×奥行き50mm×高さ165mmのデュアルヒートシンクで構成されている
ヒートスプレッダー装備のメモリーを使う場合は、ファンを多少上にずらして固定する必要がある

 処理中のCPU温度は平均、最高ともにZALMAN「CNPS20X」と同等といってよく、平均温度が75.4度、最高温度79.6度を記録している。静音性も同様で、テスト中の140mmファン×2基のファン回転数は、ほぼ最大回転数に近い1300rpm前後で推移。騒音値は47.2dBAに達していた。

 とは言え、ZALMAN「CNPS20X」を含め、最大温度で80度を切っているので、PCケースに合わせてマザーボードのファンコントローラーでファン回転数をカスタマイズすれば、Ryzen 9 3900XTをしっかり冷やしつつ、静かに運用することもできる。PCケースの上部を埋める巨大ヒートシンクでPC内部を魅せたい人におすすめだ。

冷却と静音性のバランスは抜群
独特なファンの色は好みが分かれる

 最後の1台は、4製品中最も高価な1万3500円前後で販売されている
Noctua「NH-U12A」だ。

 1万円オーバーはおすすめするのに躊躇する価格になるが、付属している2基のファンはNoctuaの集大成のモデルで、風量と静音性において世界のユーザーから高評価を受けている120mmファンの「NF-A12×25 PWM」だ。同ファンの実売価格は1基4000円前後なのを考えると、そこまで高くはないだろう。

120mmファンの「NF-A12×25 PWM」を2基搭載するNoctua「NH-U12A」。実売価格は1万3500円前後
最大の魅力となる120mmファンの「NF-A12×25 PWM」。回転数は300~1500rpmで、最大風量は93.4m3/h、最大騒音値22.4dBAという高スペックを備える

 幅125×奥行き58×高さ158mmサイズのヒートシンクは、扱いやすいうえ、その価格に見合う品質になっている。

 また、CPUクーラーの取り付け方法も主流のブリッジタイプを採用し、バックプレートもSocket AM4マザーボード付属品をそのまま使用するので、PC自作初心者の人にもおすすめできる。

noctuaは空冷最強を目指した「NH-U12A」。ヒートシンクは7本のヒートパイプと、ニッケルメッキ処理が施されたアルミニウム放熱フィンで構成されている
メモリーとの干渉も不安なしで、全高40mm程度のメモリーなら干渉しないようになっている

 冷却性能と静音性のバランスは最も優秀と言え、140mmファン×2基&ツインタワークーラーと同じレベルでRyzen 9 3900XTを冷やしつつ、静音性は40dBA前半を記録している。

 Noctuaの証とも言えるが、好みが非常に分かれる独特なファン配色さえ気にならなければ、高い冷却性能と静音性をポン付けで発揮する「NH-U12A」はトップのおすすめ度になる。

厳選4製品でRyzen 9 3900XTを
快適に運用しよう

 今回オススメしたCPUクーラー4製品は、いずれも高い冷却性能を発揮しており、上限温度95度のRyzen 9 3900XTのパフォーマンスを最大現に引き出せること間違いなし。冷却性能、予算やLEDライティングでの彩り、PCケースが対応するCPUクーラーの全高などに合わせて、じっくりと選ぼう。

アイドル時とHandBrake処理中のCPU温度
アイドル時と、HandBrake処理中の騒音値

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