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自作入門にも最適な、お手軽なベアボーンキット
基本はメモリーとSSDを装着すればOK
完成品のPCであれば、電源を入れるだけでOSが起動し、セットアップ終われば使えるようになるのだが、ベアボーンキットはパーツを組み込まなければ動かなく、自作PCに分類される。
といっても、CPUは最初から組み込まれているし、マザーボードや電源なども用意済み。やることといえば、メモリーとストレージを装着し、OSをインストールする程度とシンプルだ。
小型になると作業スペースが狭く、組み立てにくいのではないかと心配になる、「Mini PC PN50」はこの点もしっかりと考えられていて、誰でも組み立てられるほど簡単だ。
この内部構造を見ながら、組み立て手順を軽く紹介しておこう。まず最初はケースを開けるところから。プラスドライバーで底面の4つのネジを外し、矢印の方へとスライドさせれば簡単に開く。
内部は何本かケーブルが見えるものの洗練されており、ごちゃごちゃした印象はない。マザーボードの下の方にある2つのスロットがメモリー用だ。まずはここにメモリーを装着しよう。メモリーはノートPCなどで使われる小型のSO-DIMMが採用されている。
次はストレージの装着だ。ストレージはM.2と2.5インチSATAの2つに対応しているので、好みのものが利用できる。速度や装着のしやすさを考慮し、メインはNVMe対応のM.2 SSD、増設用として2.5インチSATAを使うのがオススメだ。
M.2のSSDはWi-Fiモジュールの上に固定するようになっている。ちなみにこのWi-Fiモジュールの型番は「AX200NGW」で、IntelのWi-Fi 6ボードとなる。160MHzに対応し、最大2.4Gbpsの通信が可能という、高速なものだ。もちろん標準搭載となるため、高速なWi-Fiが使いたいと考えている人にもうれしい仕様だ。
2.5インチのSSDやHDDを使いたいときは、カバーの裏側にあるマウンターへと装着。コネクターの向きがあるので裏表を間違えないよう気を付ける必要があるが、注意するのはそのくらい。カバーをスライドして閉じるときに、SATAのコネクターが一緒に接続される作りとなっているので、こちらもケーブル接続する必要がない。
以上で組み立て作業は完了だ。自作PCといってもこれだけの手順、しかもケーブル接続なしで完成するというハードルの低さは、初めて自作にチャレンジする人でも安心できる部分だろう。なお、この後OSのインストールが必要となるが、手順は一般的な自作PCと同じだ。