製品名:TUF GAMING A520M-PLUS
メーカー:ASUS
実売価格:1万2000円前後
安価なAMD A520チップセット搭載マザーボードの中でも、「TUF GAMING A520M-PLUS」は比較的高価格帯の製品だ。スタンダードシリーズではなくTUF GAMINGシリーズであることからも明らかだろう。スタンダードよりも1つ上を狙う製品だ。
「TUF GAMING A520M-PLUS」の主なスペック | |
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対応ソケット | Socket AM4 |
チップセット | AMD A520 |
フォームファクター | MicroATX |
メモリースロット | DDR4×4(最大128GB) |
対応メモリークロック | DDR4-4800(OC)~3333(OC)、DDR4-3200~2133 |
拡張スロット | PCI Express 3.0 x16×1、PCI Express 3.0 x1×2 |
ストレージインターフェース | SATA3(6Gbps)×4、M.2(PCIe3.0x4)×1 |
ネットワーク | 1Gb LAN(Realtek L8200A) |
サウンド | 7.1ch HDオーディオ(Realtek ALC887) |
リアインターフェース | PS/2×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、USB 2.0 Type-A×2、HDMI×1、DVI-D×1、D-Sub 15ピン×1、オーディオ端子×3 |
M/B上インターフェース | AURA LEDヘッダー×1、USB 3.2 Gen1ヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×2、S/PDIFヘッダー×1など |
TUF GAMING A520M-PLUSを見ると、電源回路は8フェーズでヒートシンク付きのほか、メモリスロットは4つあり、拡張スロットもx16×1にx1×2。AMD A520チップセット搭載マザーボードの中でも、冷却性能や拡張性にコストをかけた内容になっている。
まず電源回路について。ヒートシンクは上位チップセットを搭載するTUF GAMINGと比べると小さめだが、TUFらしい外観のものを装着している。その下にあるのが8フェーズの電源回路。8フェーズあれば定格運用の点では問題なく、現行ハイエンドCPUまでカバーできる。これをコントロールするのが同社Digi+VRM。
MOSFETはVishay Intertechnologyの「SiRA14DP」および「SiRA12DP」の組み合わせ。Driver MOSFETのように1チップに統合するのではなく、古典的なハイサイドとローサイドという並びなのだろう。CPU側は1つのSiRA14DPに2つのSiRA12DPがぶら下がる格好、上辺の4フェーズはそれぞれSiRA14DPとSiRA12DPが1つずつ並んでいる。
基本的に安価なモデルでよく見る構成ではある。ただし、CPUサポートリストには16コアのRyzen 9 3950Xも記載があるように、基本的に定格であれば問題のない回路設計だ。
また、TUFと言えばマザーボード上に温度センサーを追加し、熱管理を行なえるというところも特長。本製品でも、CPUソケット、PCI Express x16スロットおよびマザーボードの下辺にセンサーを置いている。
CPUクーラーやケースファン用のピンヘッダは合計3つなので、CPUクーラーとフロント/リアファンといったところだろう。ほか、過電流保護回路やESDガードなども搭載している。このように安価に抑えつつも、耐久性・安定感を重視するTUFのコンセプトを守り抜いている印象だ。