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“Renoir”対応の「DeskMini X300」、8コア/16スレッドの「Ryzen 7 PRO 4750G」を搭載して実力を検証(1/4)

高橋佑司 編集● ASCII

※この記事はASCII.jpからの転載です(文中リンクはASCII.jpの記事に飛ぶことがあります)

ASRockの「DeskMini」シリーズは、非常にコンパクトな筐体に、CPUやメモリー、ストレージなどを組み込むだけでデスクトップPCとして使える小型べアボーンキット。昨年発売した「DeskMini A300」は、同シリーズで初めてAM4ソケットに対応したモデルで、それまでRyzenのAPU(GPU内蔵CPU)では難しかった、Mini-STXの小型PCを手軽に組めることもあって大人気となった。

そんな同シリーズから、10月9日に「DeskMini X300」が新たに発売することが発表された。DeskMini X300は、AMDの最新APU、“Renoir”こと「Ryzen 4000シリーズ・デスクトップ・プロセッサー」(以下、Ryzen 4000シリーズ)に対応したべアボーンキットだ。想定売価は2万1868円になっている。

今回、そんな本製品の発売前に触らせてもらうことができたので、製品の特長や実際にパーツを組み込んでみてのパフォーマンスを測っていこう。

全体的な設計は前世代を踏襲
フロントのデザインは高級感アップ

まずは製品の外観からチェック。サイズは80(W)×155(D)×155(D)mmで、前モデルのDeskMini A300から変わっていない。全体が黒色でフロントインターフェースの位置などもほぼ変更はないので、遠くから見ると結構似通っているが、フロントのデザインは大きく変わっている。

以前よりもシンプル目になり、ヘアライン加工も施されているなど、高級感が増したイメージだ。

左が新しいDeskMini X300、右が前世代のDeskMini A300

インターフェースについては据え置きだ。USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×1、マイク入力、ヘッドホン出力、HDMI×1、DisplayPort×1、D-Sub15ピン×1、ギガビットイーサ、ACポートで、DeskMini A300から変更はない。

前面には、USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A、オーディオジャック

背面にはUSB 3.0 Type-A×1、USB 2.0×1、HDMI×1、DisplayPort×1、D-Sub15ピン×1、ギガビットイーサ、ACポート

さすがにこれだけ小さい筐体なので、USB数は少々心もとないところはある。USB Type-A端子が計3基なので、マウスとキーボードを有線で繋いで使えるのはあと1基……みたいな状況にはなりやすいだろう。標準ではBluetoothモジュールも入っていないので、無線接続もできない。

とはいえ、データ移動用のUSBメモリーを差したり、ゲーム用のコントローラーを1台繋げたりといったことは可能だし、日常的な使い方ならそれほど問題にはならない場合が多い。仕事や趣味で多数のデバイスを接続する人などは、Type-C接続のデバイスや、USBハブなどを用意しておくといい。

映像出力端子は計3ポート。全てつなげれば3つのディスプレーに出力可能だ。HDMIでは、最大4K(3840×2160ドット)解像度、リフレッシュレート60Hzまでの出力になる。

別売りのVESAマウントキットを取り付けると、ディスプレーの背面に取り付けられる

DeskMini X300は、別売りオプションのVESAマウントキットを使用して、ディスプレーの背面にくっつけることも可能。デスクトップPCにも関わらず、ほぼディスプレー分だけでかなり省スペースに使用できる。これもコンパクトかつ軽量な筐体ならではの魅力だ。

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