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AMDは、現地時間2020年10月8日(日本時間10月9日午前1時)に、次世代アーキテクチャー「Zen 3」ベースの第4世代Ryzen CPU「Ryzen 5000」シリーズを11月5日に全世界で発売することを発表した。
※本記事はオンライン生放送のスクリーンショットにて作成しています
AMDのリサ・スー氏は、冒頭で来月11月に発売されるソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation 5」、マイクロソフトの「Xbox Series X」&「Xbox Series S」にもAMDのRyzen CPU、Radeon GPUが搭載されている。PCのみならず、コンシューマーゲーム機、クラウドゲーミング、モバイルとあらゆる分野でAMDのプロセッサーが活用されているとアピールした。
そのうえで、新たにシングルスレッドの性能を大幅に強化した12コア/24スレッドの第4世代Ryzen CPU「Ryzen 9 5900X」を発表した。
Zen 3はクロック当たりの命令実行数(IPC)がZen 2よりも19%向上。Zen 2では4コアごとに16MBのL3キャッシュが割り当てられていたところ、Zen 3では8コアすべてが32MBのL3キャッシュに直接アクセスできる構成へと変わった。これによりコア間の通信が高速化し、ゲームがより快適になるとしている。
また、ビデオカードは不明だが、スクウェア・エニックスの「Shadow of the Tomb Raider」を使ったフレームレート計測も披露。解像度が1920×1080ドットのフルHDで、最高設定にした場合のフレームレートが、第3世代の「Ryzen 9 3900XT」では141fpsだったところ、「Ryzen 9 5900X」では181fpsと28%も向上したという。
さらに、競合であるIntelの第10世代Coreプロセッサー「Core i9-10900K」とCINEBENCH R20のシングルスレッドのベンチデモで比較。「Core i9-10900K」のスコアーが544のところ、「Ryzen 9 5900X」は631と勝っているとアピールした。
「Ryzen 9 5900X」の他にも8コア/16スレッドの「Ryzen 7 5800X」、6コア/12スレッドでTDP 65Wの「Ryzen 5 5600X」といったラインアップも紹介。それに加えて16コア/32スレッドの「Ryzen 9 5950X」も発表。既存の16コア/32スレッドの「Ryzen 9 3950X」よりも、さらに性能が向上したと紹介した。
さらに、BigNaviで知られるRDNA2アーキテクチャーの次世代GPU「Radeon RX 6000」シリーズもチラ見せ。「Radeon RX 6000」シリーズは、4Kの高解像度でゲームが快適にプレイできるとし、2K Gamesの「BORDERLANDS 3」が4K解像度でも60fpsを超えでプレイできたという。
「Radeon RX 6000」シリーズの詳細は10月28日に発表されるとのこと。どういったラインアップが登場し、新たなアップデート情報があるのかに期待したい。