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米AMDは、現地時間2020年10月28日(日本時間29日午前1時)に、Radeon DNA 2(RDNA 2)ベースの最新ビデオカード「Radeon RX 6900 XT」、「Radeon RX 6800 XT」、「Radeon RX 6800」を独自のオンラインイベントにて発表した。
※本記事はオンライン生放送のスクリーンショットにて作成しています
イベントの冒頭にはAMDのCEOリサ・スー氏が登壇。10月9日に行なわれた「Ryzen 5000」シリーズの発表会時と同じく、11月に発売されるソニー・インタラクティブエンタテインメントの「PlayStation 5」、マイクロソフトの「Xbox Series X」&「Xbox Series S」にもAMDのRyzen CPU、Radeon GPUが搭載されていることに言及。
加えて、シングルスレッド性能が向上したゲーミングに最適な「Ryzen 5000」シリーズに加え、今回発表する「Radeon RX 6000」シリーズがゲーミング用途として最も強力なビデオカードになるとアピールした。
AMDによると、RDNA 2ベースのビデオカードは、前世代のRDNAベースのビデオカードよりも性能が2倍以上の54%向上し、優れた電力効率を実現。
また、Microsfotの「DirectX 12 Ultimate」に対応。リアルレイトレーシングを実現する「DirectX Raytracing」や「Variable Rate Shading」、「Mesh Shader」、「Sampler Feedback」が利用可能。
さらに、MicrosoftのDirectXに追加される、NVMe接続のストレージと組み合わせることでゲームのロード時間を大幅に短縮できる「DirectStorage」APIに対応する。
AMDはまず始めに「Radeon RX 6800 XT」を発表。発売は11月18日で、価格は649ドル(約6万7690円前後)。
また、AMDはRadeon設定内にあるワンクリックでGPUのオーバークロックができる機能「Rage Mode」について言及。さらに、Ryzen 5000シリーズとRadeon RX 6000シリーズを、500番台のチップセットを搭載するマザーボードと組み合わせることで、BIOS上で設定でき、GPUメモリーをフルに活用してパフォーマンスを向上させる「Smart Access Memory」という機能を紹介した。
そして、この2つの機能を両方とも活用すると、多くのゲームで最大で13%性能が向上するとしている。
次にAMDは「Radeon RX 6800」を発表。発売日は「Radeon RX 6800 XT」と同じく11月18日で、価格は579ドル(約6万390円前後)。
そして、最後に最上位となる「Radeon RX 6900 XT」を発表。発売日は12月8日で、価格は999ドル(約10万4190円前後)になる。
ライバルであるNVIDIAは、発売したばかりのRTX 30シリーズの最上位「GeForce RTX 3090」にて8K解像度でのゲームプレイの実現をアピールしたが、AMDは一貫として新機能によるパフォーマンスアップや従来からある機能による入力遅延の削減など、4K解像度での快適さをアピール。
最上位となる「Radeon RX 6900 XT」は、パフォーマンスを向上させる新機能を使っての比較とはいえ、「GeForce RTX 3090」との比較にて、一部ゲームでは性能で勝るなどほぼ互角とのこと。
「GeForce RTX 3090」の発表時の価格が1499ドルと考えれば、999ドルの「Radeon RX 6900 XT」のコストパフォーマンスはかなり高い。
現実味が帯びてきたとはいえ、まだまだ高価で種類も少ない8K解像度のテレビやディスプレーが揃えられない現状、一般のユーザーが近い未来求める4K解像度に絞って展開したAMDの戦術は現実的と感じる。
実際の4Kゲーミングでの性能や新機能の効果など、実機への期待感も高まりそうだ。今後の追加情報にも注目していきたい。