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Radeonでも割と踏ん張れていた「Shadow of the Tomb Raider」
Ryzen 5000シリーズローンチイベントにおいて、Ryzenの凄さを示すのに使われた「Shadow of the Tomb Raider」ではどうだろうか? 画質“最高”をベースに、レイトレースシャドウも“最高”設定とした。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測しているが、グラフの凡例の意味するところは前述のForza Horizon 4と同じである。
RX 6800については、RTX 3070 FEにかなり近いフレームレートを出せている。RX 6000シリーズはRTX 30シリーズに及ばないものの、前出の2タイトルのような絶望的な差にはなっていないと評価すべきだろう。
DLSSの効かないフルHDではRX 6800でRTX 3070と同等のフレームレートを出せている点にも注目したい。
また、SAMの効果はControlほど高くはないが、2~6%程度平均fpsを押し上げることができるようだ。
レイトレーシング対応版の「Dirt 5」ではRadeonが逆転可能?
続いては「Dirt 5」で検証するが、今回はレイトレーシングを組み込んだβビルドを使って検証してみた。画質は“Ultra High”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測している。
RX 6000シリーズは、ここまでDXRを使ったゲームではRTX 30シリーズに及ばないという傾向があったが、Dirt 5では全く別。Xbox Series XでもDXRのアピールに使われていたタイトルだけに、RX 6000シリーズへの最適化が進んでいた。
さらにGeForceドライバー側がまだDirt 5のDXRに対し最適化されていないこと等の要員が考えられるため、これだけの結果でRadeonでもDXRは高速と言うつもりはない。ただ(ハンデが付いた状態ではあるが)DXRでRX 6000シリーズが完封負けといった事態は回避できた。
元が重い「Watch Dogs: Legion」では善戦
最後にDXR対応タイトルとしては今のところ最重量級である「Watch Dogs: Legion」で試してみよう。画質“最高”、レイトレーシングも“最高”とし、DLSSは“バランス”+精密度100%設定とした。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測している。
RTX 3080 FEでも設定を盛ると重いゲームなのでRadeonではCoD:BOCWのような事態になるのではと危惧していたが、RX 6800 XTならフルHDで平均60fpsオーバーが出せるほか、RX 6800は55fpsでRTX 3070 FEと同等のパワーが出せることが分かった。
ただRTX 3070はDLSSがあるので、それを使われると一気に離されてしまう。このクラスの重量級ゲームで画質最高設定のままフレームレートを出そうとすれば、DLSSのような“負荷を減らす”機能を使わざるを得ないため、RX 6000シリーズにもDLSSに相当する機能、即ちFidelityFX Super Resolutionの実装とゲーム側の対応が急がれる。